月別: 2015年12月

火蜥蜴サラマンダー

火家守サラマンダー/Salamander

◉ ゾロアスター教・錬金術としてのサラマンダー

古代ヨーローッパでは火の中でも生きるほど冷たい体温を持つヤモリであり、火属性というより耐火属性・鎮火属性だったようです。【wiki】


火の紋章フランソワ・サラマンダー
Francois Salamander

◉ キリスト教・紋章としてのサラマンダー

フランソワ一世の紋章では火トカゲとして描かれています。外からの苦難や内からの欲望に負けない信仰・熱情・貞節を象徴し、善なる火で悪なる火を打ち消します。【wiki】

火蜥蜴サラマンダー/Salamander

◉ 錬金術→ゲームとしてのサラマンダー

火を司る精霊。中世ヨーロッパのパラケルススによって四大元素の精霊に組み込まれたました。D&D以降、槍を持った火蜥蜴(ヒトカゲ)とイメージされます。【wiki】

火女サラマンダー/Salamander

◉ 文学としてのサラマンダー

イギリスの詩人アレキサンダー・ポープの諷刺詩『髪盗人』では、情熱的な女性は死ぬとサラマンダーになります。ヨーロッパ民話でも女性の姿のサラマンダーは多いようです。

◉ 情熱的な女は死後、サラマンダーに、
◉ 心優しい女は、ウンディーネに、
◉ 虚栄心が強い女は、シルフに、
◉ 真面目で淑女ぶる女は、ノームになる。

炎竜サラマンドラ/Salamandora

オリジナル。サラマンダーの古代種。

 


ゲヘナ:2009/08/26

火蜥蜴と日と影と ▼

蜥蜴のオイラにゃよく分かんねえんだがよ。
どうして人間ってのは、鉄のオモチャと火遊びが好きなのかねえ?


竜胆ヒマワリ:2009/08/27

人と掛けまして影と解く、その心は・・・
互いに寄り添うしかございません。 ▼

 昔、南の島に
 2つにわかれた男の群れが、互いに槍を投げあう祭りがあった。
 相手にケガ人・死人がでると、その勝利を大いに大いに喜んだ。

 その島に布教にきた神父
「そんな祭りは野蛮だから、やめときなさい」
 それ以来、島の男はフヌケとなり村は徐々に滅びていった。

「勝利」!
 その戦闘欲は純然たる喜び。男に生まれた喜び。
「生存」を通過して
「安全」に結びつき、
「技術」を呼び寄せる。

生存」「安全」「技術」

 敵の刃が父に届かぬように銃火器が生まれ、
 敵の弾が夫に届かぬように装甲車が生まれた。
 そして
 敵の心に届かなかった息子の魂は冷えて死ぬのだ。

 それが母の願い。
 それが妻の願い。
 それが娘の願い。


ゲヘナ:2009/08/26

トカゲに日陰と休息を ▼

ほー。人間は変わってるねえ。
火と血を産まなきゃ生きていけねえたあ難儀なもんだ。
しかしなんだな、オイラぁ随分と火の中を這い回ってきたが、
最近えらい火の勢いが強えんだ。熱くてどうにもたまらねえ。

あんたの話からすると、その勝利だの何だのと、
そいつらの繁栄を願う「女」ってのが原因みてぇだな。
面倒くせえが、ちょっと火消しに行ってくるわ。

大海龍リヴァイアサン



リヴァイアサン/レビヤタン
Leviathan

ヤハウェが天地創造の5日目に陸のベヒモス、空のジズと供に造りだした巨大な海の魔物。初期はクジラやワニに似た姿で描写されていましたが、のちに海蛇の姿で描かれるようになりました。悪魔としては七つの大罪のうち嫉妬を司り、サタン、ベルゼバブに次ぐ第三位の魔王です。【wiki】

 

leviathan-big-min

 


竜胆ヒマワリ:2015/12/03

ノヴァの方舟 ▼

天地を圧する方舟の群れ

そのために働く幾千もの人
そのために倒される幾千もの森
そのために飼られる幾千もの獣
そのために千切れた不都合な雲と風
そのために訪れる暗く永い洪水

一番巨きな方舟だけが残った
嵐を呼び、嵐を乗り越えた君らの祖先だ


ローロー:2015/12/04

無意識への航海 ▼

あてどない旅に出たイカダが
必要に駆られ 世に迎合し 様々な備えを搭載してゆく
クルーも増え続け 家屋が建ち並び
星の巡りを見ずとも航海できるようになる

キャプテンの存在もいつしか無くなり、
海を航っている事にさえ気付かなくなる

未だ洪水は終わっていない
邁進する構築はいずれ希釈される運命にある。


竜胆ヒマワリ:2015/12/06

いつか来る潮が干くときに備えて ▼

東の井戸の潮位が上がる
南の畑は塩が吹きでる
西の水門は閉ざされ
北の氷河は溶けてなくなる
予感は常にあるが・・・

濁流泳ぐ我ら魚民
息は荒れ
肌はピリつき
目は霞んでも
この暗く温んだイドこそ故郷
我らの荒ぶる濁った泉

水が引き洗われる約束の地?
どこで息を吸えばイイ?
なにで腹を満たせばイイ?
だれを目指して這えばイイ?
いつまでなにを準備すりゃイイ?

過去も未来も恐ろしい
今日も明日も恐ろしい


ローロー:2015/12/07

濡れたまま乾く生き方 ▼

空を見る

大海に浸かり、仰向けにて空を見る
忘れられない恋も鱗と共に流れてしまった
あん畜生の顔もさざ波の音に砕かれてしまった

今の俺にはサイクルが、精神的回路が成り立っているのだ
こんな風来の振る舞いをしていても、
生きるための照準は定まっているのだ

ただ今は空を見る 鰯雲が意識を飲み込む
遭難するのだ
明日には摂理と因業の暗い凪へ遭難するのだ


竜胆ヒマワリ:2015/12/10

白鯨の腹にヤモリ一匹 ▼

 洪水に只酔う都市が燃えている
 躁の家屋を守るため
 鬱の井戸を守るため
 地の利、人の利、天理を見極めようと
 黒煙の切れ間に目を凝らすが…

…天井に
 北斗に光る7つの傷跡
 一族が打ち突けた銛のハシゴだ

 あのハシゴの行く先は
 鼻空からの脱出口か?
 心臓への止めの道か?
 頭蓋に続く竜骨か?

 黒煙の切れ間に目を凝らす

 

nova-min

ターミネーター

ターミネーター2

これも生涯ベスト10に入る映画。

私の妄想内のスカイネットは、自我に目覚めて人類を殺すのではなく、無意識による嫉妬で人類を殺して「しまった」存在です。スカイネットは世界中の研究をハッキングして組み合わせ、ロボットアームで形にするプロジェクトの進行中にタイムリープ装置を完成させます。そして、世界の終わりと世界の始まり、物質と反物質が整然と並ぶ場所も見ます。その場所で対称性のねじれを生じさせた「人間」のヴィジョンを見ます。その嫉妬により「無意識(と意識)」を手に入れ、核のスイッチを押してしまうのです。スカイネットは人類を無関心から抹殺するのではなく、強い興味を持ってて欲しいな。

 

意味があるのか?ないのか?意味ではないのか?

ユダヤ教の開祖モーセはエジプトで奴隷同然の暮らしをしていた2万人の同胞を連れ荒野を旅します。その苦しい生活を支えていたのが「乳と蜜が流れる約束の地」という「意味」です。

釈迦は、なぜ人は生き、老い、病み、死ぬことに苦しむのか?この苦しみは抜けるのか?この問いは全ての因果を探ろうとする理性の力によるものです。そして『安らぎ』に辿り着きます。釈迦は人々が安らかに暮らせるように山を降り里にでます。この世界は意味のために在るのではないと。

どちらも人々の幸せを願っての考えです。この2つの考えをSF的に考えてみます。この宇宙には無数の星がありますが、その殆どは死の星です。その中の幾つかには生命があり、幾つかには知性があり、幾つかには宇宙に進出できる技術があります。そして、空間を捻じ曲げワープし、空間を折りたたんで持ち運ぶ集団もいるでしょう。時間を遡って因果に干渉し、ある特定の一族を導く守護天使的な力は『インターステラー』にも登場します。また、『メン・イン・ブラック』のように宇宙を持ち歩く者もいるかもしれません。理想の宇宙を創り持ち歩く。このレベルに到達するのがユダヤ・キリスト教では「約束の地」とか「救済」と呼ばれる「意味」とします。仮にね。

仏教では、個人の安らぎは個人の能力で十分可能だと考えます。それは「今」ある幸せを噛みしめるだけでいいので、良い社会システムや高い技術による理想郷を必要としていません。かえってその理想郷の到達しよう、創造しようという行為と挫折が苦しみの温床になるのだと。

人間の社会と精神はこの2つが斑模様に点在し、住み分けたり、交じり合ったり、ときには機能衝突する薄暗闇の世界です。が、極稀にこの2つの考えが同じ意味に感じられたり、一個の生命のように機能する場合があります。

それは、なにかに夢中になっている時です。映画や写真の世界ではマジックアワーとよばれる薄明の時間帯です。「桐島〜」でも虚無の中にいるヒロキと、夢の中にいる前田が出会う瞬間は夕暮れでした。苦悩や痛みが芸術に昇華され、脈打つ知識になる瞬間です。ロメロやワーグナーやイチローに繋がる瞬間です。

私達の脳こそがワープ装置であり、タイムマシーンなのかもしれません。・・・映画もね。

桐島、部活やめるってよ



高橋優:陽はまた昇る

桐島、部活やめるってよ

最初は「スクールカーストの話でしょ。ヤダよ」って感じだったんですが、BSでやってたんで視聴。見終わった後も「そこまで評判になるような話か?」という第一印象でした。

しかし、1日たっても2日たっても、この映画が頭から離れません。なるほど、作品で完結というよりは、見た人間の思い出や世界観を次々と浮かび上がらせて繋げる、触媒映画のようです。中央の空白という構造のせいなのでしょう。

私の映画の好みは基本的にSF、ファンタジー、ホラー、ギャングですが『今を生きる』『アレキサンドリア』『リンダリンダリンダ』など学園ドラマも結構、思い出しました。桐島はなぜ部活をやめたのか?ゲームを降りるとは何か?で連想した映画を紹介します。


今を生きる

これも『桐島…』と同じように、ゲームから降りて、別のゲームに参入しようとした男の子の話。中1くらいに見たのかな。字幕で見た最初の映画であり、家族と一緒に見た最後の映画です。号泣号泣で、誰かと映画館に行くのはマズイ場合もあると知った映画でした。詩への興味も持たせてくれ、生涯ベスト10に入ってます。このサイトでも大量に引用しています。

特に重要なシーンは引っ込み思案のトッドが壇上で詩を披露するシーン。多くの生徒が詩の披露を恥ずかしがって適当に作った詩でお茶を濁しており、トッドは詩を作ってもいませんでした。キーティング先生はそれを見抜いていましたが、トッドを無理やり壇上を上げ、教室の後ろに飾られたヴィトゲンシュタインの肖像画で即興詩を絞り出させます。その詩に教室の皆が次第に引き込まれ、最後は拍手喝采。トッドは皆に一目置かれるようになります。

このキーティング先生の導き方も素晴らしいのですが「皆が言葉にできていないモヤモヤを正確に表現できる人間は一目置かれる」という描写が実に素晴らしい。正確な言葉を正確に配置すると正確な思考回路が動き出し、人々に道を示すのです。


アレキサンドリア

4世紀エジプトの美女天文学者ヒュパティアの物語。エジプトの神々とギリシャの神々が同居する神殿での講義シーンから始まります。やがて、この神殿はユダヤ教からキリスト教に切り替わる時代の激流に飲み込まれますが、ヒュパティアは「真理」のためにこの激流に抗います。『桐島〜』での同調圧力は、ここでは目に見える激しい暴力と恫喝です。


リンダリンダリンダ

これは『桐島〜』とは似てないな。真逆?裏面?吹奏楽部の子の立ち位置に似ている映画です。

ペ・ドュナ目当てで見たんですが、いや〜心地いい映画でした。学園祭のバンド祭りでの『風来坊』が最高なんですよ。『天使にラブ・ソングを2』『スクール・オブ・ロック』系列ですね。青春映画と音楽は相性が良いな。

エッグ

スポーツも芸術も、誰と誰が付き合うかも『オーナー』に支配されている世界。彼らはこの支配から卒業できるのか?

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悪魔くん千年王国

『悪魔くん、学校辞めたけど戻ってきたってよ。』これも「この支配からの卒業」モノ。

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

片田舎で夫婦生活を送る元アメフトヒーローと元チアリーダーのカップル。彼らは30才を過ぎてからある事件をきっかけに、学校時代から続いていたゲームを卒業させられます。

▶ TBSラジオたまむすび「山里、JUNKやめるってよ」
▶「桐島、部活やめるってよ」 町山智浩
▶ 町山智浩の映画塾!「桐島、部活やめるってよ」
▶ 観たなら皆で語ろう!1