作者別: himaring

三界の伝令使ヘルメス

伝令使ヘルメス/Hermes

天界・人間界・冥界を自由に行き来する神々のメッセンジャー。オリンポス十二神の一柱。口がうまく、人を口説くのも嘘をつくのも手慣れたもの。手先も器用で楽器なども作れます。策を練るのも実行するのも上手く、運も味方するギリシャ神話のトリックスターです。【ヘルメス/wiki】【メリクリウス/wiki】

カドゥケウスの杖/Caduceus
ケリュケイオンの杖/Kerykeion

ヘルメスが持つ二匹の蛇が巻き付いたデザインの杖。神々の伝令使の証であり、ヘラの忠臣イリスや、錬金術師メリクリウスも持っていたそうです。現代では商業や交通のシンボルです。(医療のシンボルであるアスクレピオスの杖は蛇が一匹)【wiki】

 


ローロー:2017/01/10

スタンディング・セルフオーバー ▼

今日も今日とて 世界は空白を埋めるのに必死だ
字で 声で 詩で 音で
虚空を否定するのに必死だ

有!圧倒的な有のかりそめで
賑わい立てる意味無意味

抱け!高嶺を通り越した大気圏のガラスの花を
その儚く屹立するピグマリオの彫刻を


竜胆ヒマワリ:2017/01/12

スタンド・アローン・コスプレックス ▼

死ねばイイのにイキてるヨワモノ
死ねばイイのにイキてるワルモノ
そんなコトを考エル
そのヨワさ
そのワルさ

 背中の無明をサケるため
 背中の光明ツカむため
 光る液晶の水底を
 燃えながら渦巻く
 無数のゴースト
 また一里塚を飛び越えて
 登った朝日に溶け消える


竜胆ヒマワリ:2017/01/12

スタンド・アローン・コスプレックス ▼

仲間も喰エずにハカ穴ほって
自分も喰エずにハカ穴うめて
そんなコトを考エル
そのヒマさ
そのノロさ

 起きてゴロゴロ
 寝てはグルグル
 光る液晶の水底で
 唾垂れ転がる
 ひとりのゾンビ
 また一里塚に乗り遅れ
 沈んだ夕日に忘れ去られる


竜胆ヒマワリ:2017/01/12

スタンディング・オベーション ▼

 すべてのシシャが
 天の蓮に昇るため
 泥沼を這いずり

 すべてのミズコが
 蓮の花弁に移るため
 吹雪と共に舞い踊る

 それでもなお
 不死を願うカンダタ王は
 幾多の我に囚われて
 蜘蛛の糸を断ち切り

ー暗転ー

 そしてまた
 朝焼け色のライトが灯り
 (おび)えた女神の乳に抱かれて
 カンダタ童子を照らすスポット
 カーテンコール
 拍手万雷棺無料!

…傀儡の舞台よ
 長く長く走れ
 運命の車輪よ
 く永く廻れ


ローロー:2017/01/13

パージ・マイセルフ ▼

終電のホームで酸素を独り占めしていた夜
白い息だけが嘘をつかなかった夜
忌まわしき無害な不可視の畜生が
朝が来るまでウロウロ虚ウロ

誰も彼も救おうとしない光に
憧れ群れる五分の魂

知覚の毛細を
微粒子のネットを
遊ぶ指先から 選んだ景色から
眼差しから 

もっと自分を知りたくて忘れたい
言葉ではなく
他者のために生きたい
そう思った夜


cue:2017/01/14

言葉は本当の嘘 ▼

 真実はある。頭の中を機能するまで組めばいい。
 愛もある。囁き、吸い合い、眠ればいい。
 しかし、
 真実の愛・・・
 真実の愛だけは

それは一夜の夢

 夜が明ければ、砦に潜む味方に矛と盾を配り
 日が沈めば、砦に籠もる敵に毒と薬を配り
 利害を調整する日々日々日々・・・
 しかし、
 真実の愛・・・
 真実の愛だけは

それは白昼の夢
本当の魔法

 

蛇女デルピュネー


子宮を持つ処女蛇デルピュネー/Delphyne

半身半蛇の火を噴く巫女。台風神テュポンが雷神ゼウスとの戦いで奪った腱をコリユコスという岩穴に隠しました。テュポンは自らの頭のひとつで創ったデルピュネーに番をさせます。【wiki】

デルポイ、デルピュネー、ドルフィン(=イルカ。古代では子宮を持つ魚)。これらは語学的に子宮(=delph)に関係するらしいです。▶ http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3011/cetus.html

ギリシャ最古の神託所デルポイ/Delphoi

子宮の意。パルナッソス山の南斜面にあり、ギリシア最古の神託所。この岩穴から噴出したガスでトランス状態となった巫女が神託を伝えていましたが、誕生直後のアポロンを襲ったヘラの蛇ピュトンの死体を埋められた場所となります。その後、岩穴からのガスはピュトンの腐敗ガスという設定に上書きされ、アポロンの神託所となりました。

デルピュネー信仰→ピュトン信仰→アポロン信仰と移り変わり、幾度かの地震で疲弊し、アルカディウスの治世時代(西暦400年前後)に破壊され放棄されます。【wiki】

世界の臍オンパロス/Omphalos

オンファロス。ゼウスが放った二羽のワシが交わった場所。世界の中心。ピュトンの死体が埋めた上に建てた塚でもあります。このように世界の中心を示す塚は世界各地にあり、男根の象徴でもあり、子宮の象徴でもあります。【wiki】

 


ローロー :2016/12/21

あの日あの時あの場所で ▼

人を酔わせる酒のように
人を酔わせる時と場がある

数多の人為はそれを探し
思わぬ世間歩きをあせられてしまう

人を酔わせる時
人を酔わせる場
思い起こす素敵なひととき
目深に囲む魔ヶ時のひととき


竜胆ヒマワリ:2016/12/21

東京モブ・ストーリー ▼

ヒトの思いが灯火の如く燃え継がれる街
ヒトの想いを潮風が押し流す清しい
ヒトの思いを脆く固めた生き苦しい
ヒトの想いが淵へ淵へと注がれる

流刑・国替え・参勤・焦土
意味は無意味に近づくほど荒れ動き
無意味は意味に近づくほど形止まる
そのプレートが競っては盛(も)える岩盤に
何かを伝えようと
浮かんでは消える
アリ狂(ふ)れた塚がひしめく

そして雨。激しい雨。
非道い非道い激しい雨が。
男心の神無き社に天女が宿り
女心の神無き社に童が籠(こ)もる

なにから伝えればいいのか判らないまま。


ローロー :2016/12/21

東京手繰るロンリー ▼

時は流れる

在るために 在り続けるために

この世の全てとすれ違いながら
この世の全てと交わりながら
この世の終わりが過ぎた後さえ

在るために ただ在るためだけに

産湯の桶に射す斜陽から
盛り場で踊った恋人に至るまで
人に明かせぬ陰の楽しみに濡れて
母国の変容に淘汰される最期に差し込む栞

平らに成るまでの 和みに照らされど
地は埃に汚れ 人は灰色になり
時は流れ
血は流れずとも心はつぶされ
寄り添う隣人も霞んで見えず
時は流れ 最後に止まるように見え
ふたりたそがれ

処女神アテナ


戦闘の女神アテネ/Athena

知恵・芸術・工芸・戦争を司るオリュンポス十二神の一柱。城塞都市アテネの守護神。ゼウスの額から生まれ、梟をシンボルとし、生涯独身を貫きました。【wiki】

このサイトではアテネの母メティスと蛇女メドューサの名前が似ているという薄い根拠から、メティス≒メドューサ説をとっており、アテネとメドューサには深い関係があると考えています。そのため参考画像にも蛇が絡んだアテネを選んでいます。

左の一番下の図はゼウスの額からアテナが生まれるシーンですが、ゼウスの椅子の下に母メティスがいます。これはゼウスに食われたメティスを表現しています。ギリシャ神話の主神は、創世以来三代に渡って子が父を殺して主神の座に着くことを繰り返しています。(天空神ウラノス→時神クロノス→雷神ゼウス)その習いの通りに子に殺されることを恐れたゼウスは、身ごもったメティスを食べ、その運命から逃れます。メティスは変身能力を持っており、その力も生命と共にゼウスに奪われます。

城塞都市アテネの男たちも女たちを家に縛りつけ、本人は外で教養高く美しい娼婦と遊んで暮らしていたそうです。それを見て怒り悲しんでいた息子たちも、大人になると父と同じように女を扱います。メティス、アテナ、メドューサのことを考えると都市に暮らす女について考えてしまいます。

野生児とヲタク

野生児

野狐禅:少年花火

 ヲタク

武田鉄矢:少年期

 

探求者:2016/12/08

歴史 ▼

歴史を学ぶことは不思議だ
ヤマトタケルの横を歩き
蘇我入鹿の首を眺め
大仏開眼に涙を流す

鎧武者と馬に乗り
坊主とともに経を読む

紅毛人と海を征き
千利休と茶を飲む

事実だとは限らない
ただただ楽しいひと時

私はこれからも学んでゆこう
彼らとともに


ローロー:〇〇〇〇

過ぎたこと ▼

血で血を洗え ヒストリエ
知で知を洗え ヒストリエ

近代?中世?紀元前?

遡る ごとに濃くなる血の匂い
産声上げては溶けてゆく
無名の血文字の卒塔婆を振るい
思い馳せるは過ぎたこと

近代?中世?紀元前?

紐解く度に思うのは
我ら皆 昨日生まれた命かも
毎夜絶滅し
毎朝生まれる命かも

その度外視な疑いを抱いて
更に紐解く過ぎたこと


竜胆ヒマワリ:2016/12/09

♪タイムトラベルは楽し ▼

五才の息子と手をつなぎ
夕日の土手をウフフと歩く

フイに
五才の僕を思い出し
三十路の父を見上げてる
左手も
三十路の息子とつながって
夕日の土手を吊られて歩く

僕らの脳は
過去と未来を重ねて演じ
ある(=1)とない(=0)とを重ねて処理する
量子コンピューターVR

鬼女ハッグ

 

鬼婆ハッグ/Hag

山の奥に住む老いた魔女。日本では人を食う山姥。人を食う鬼のイメージが強いですが、金太郎を育てるなどの二重性を持ちます。これは人間に恵みを与える山の力の厳しい冬の面の人格化だからかもしれません。【ハッグ:wiki】【鬼女:wiki】【山姥・山乳母・鬼婆:wiki】

私が印象深いのは『小僧と三枚のお札』です。これとそっくりの話がハンガリー民話の『勇者ヤーノシュと黒龍フェルニゲシュ』にあります。鬼婆は足が速いという特徴があるようです。