カテゴリー: メソポタミア神話

天空神アヌ

天空神アヌ/Anu

◉ アッシリア・バビロニアの天地創造神話『エヌマ・エリシュ』

世界の基礎を作った天空神であり、罪人を裁く裁定神。また神々の集団「アヌンナキ」の父・王・司令官です。その頭部はジャッカルとして表わされることもあり、エジプトの裁定&冥界神アヌビスに通じます。また先代王アラル天空神を謀反で追い落とし、のちに息子に性器を切られて王座を奪われるのはギリシア神話の天空神ウラノスに通じます。【wiki】

 


宴結び:2016/10/23

no where ▼

私は闇――― 奥底の声。
安息の木陰の闇 灯りなき寝台の闇 それよりなおも近い、私。
擦り切れ、沈み、流れ落ちる傍ら 無言に寄り添う
視界の外側で 涙の行く末を静かに聴き届ける、その虚空。
そこに私はいない。

私は闇――― 報われない心。
欠けゆく月の闇 まばたく裏側の闇 何ものにも気取られぬ、私。
瞳を覆い、共に迷い、不安の中にあって 柵の外へと導く
遠く彼方 確かにある星を映し、ここに夜を捧げる。
その光で私は消える。

これは闇――― 望みなどない。
落ちていく帳の闇 閉じた劇場の闇 もう溶けて消えた。
浮かぶのは思い出 沈むのは声 ぼやけたシミ
形のないもの なにも残らないもの、産まれそこなった影。
そこにはなにもいない。


竜胆ヒマワリ:2016/10/24

コンタクト

ou topos ▼

 いえなかった言葉
 できなかった動作
 人はいつでも苦悩して
 目の前の生を素通り。
…その愚かさが
 そこら宙に消えては生まれる
 ダークマターの形を探る

 いいたい言葉
 したい動作
 人はいつでも期待して
 目の前の生を素通り。
…その鈍さが
 四六時中に生まれて消える
 ブラックホールの重さを測る

 生を超え
 死を越え
 思考は留まりながら加速して
 目の前の生を素通り、
…その渦と螺旋が
 すでに消え
 これから生まれる
 すべての文明と
 コンタクトする


ローロー:2016/11/05

闇と子のうた ▼

殺しきれない望みを抱いて
空洞の蛇がうねっていくよ

砂時計の夢に入り込んで
とぐろを巻いて砂を塞ぐよ

頭のなかも
昨日のことも
置いて出てきて 道も忘れて

今夜も夜空を塗ろうと努めて
血のないからだに噛みついているよ

半分になって 幾何学になって
水玉になって 明日を待つよ

 

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大魔王バアル

大魔王バアル/Bael

メソポタミアの雷神ハッドゥが起源。のちにカナン人に嵐と治水の豊穣主神として崇められました。エジプトのセト神とも同一視され、ユダヤ教が勢力を強めるとネガティヴな存在となり、中世には魔王となります。【wiki】

竜胆ヒマワリの設定では、人間野獣化計画のルシファー派と、人間家畜化計画のベリアル派との派閥争いのキーマンとなっています。主神ヤハゥエに勘当された息子との噂もあります。『アッピンの赤い本』を奪われ本来の力を封印されています。

 


Btn:2008/02/02

後戻りなどできるものか ▼

退化は進化の逆じゃない。


竜胆ヒマワリ:2008/02/02

エデンを示す欲望裸身盤 ▼

人間の欲望コンパスは「技術」の磁石に綾吊られている。

言葉を手に入れ、言葉の欲望を。
火炎を手に入れ、火炎の欲望を。
鉄工を手に入れ、鉄工の欲望を。
貨幣を手に入れ、貨幣の欲望を。
車輪を手に入れ、車輪の欲望を。
電網を手に入れ、電網の欲望を。

そもそも何をしたかったんだっけ?
この電車は、どこに向かう?
切符をなくしてないじゃろか?
全部脱いで確認しろ。


ゲヘナ:2008/02/03

見える物こそ ▼

全ては欲望のためなのだ。

見える物に全く価値を見いださず、
見えぬモノに価値を見いだし手に入れようと進化する。

だが、見えぬモノに手を伸ばせば伸ばすほどソレは遠のき、
見えぬモノの贋作である見える物ばかりが増えてゆく。

そして見える物は捨て、身を軽くしてまた見えぬモノに手を伸ばす。
…見えぬモノの名は「幸福」、または「平穏」という。

 

不死鳥・フェニクス

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フェニクス/Phenex
ポイニクス/Phenex

永遠の命を持つ火の鳥。または鋭い目をした剣を携えた長身黒髪の落ち着きのない男性。子供のような美声で歌い、聞いた者を操って自らの炎の口に導きます。歌・科学の不思議を開陳・雄鶏に朝が来たことを知らせ、詩作・文学を得意とし、争いを好みません。雑音・非寛容・頑固・勇気・復讐を担当します。【wiki】

手塚治虫の『火の鳥』で育った日本人には、悪魔のフェニクスというのはピンときません。が、たしかに永遠の命に取り憑かれた登場人物達を見ていると、悪魔といえなくもありません。そこで聖鳥としてはフェニクス、魔鳥としてはフェネクスと呼び分けるのもいいかもしれません。

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夜魔・リリス

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夜魔リリス
Lilith

メソポタミアの女悪霊リリトゥを原型とする男児を害する夜魔。9〜11世紀にアダムの最初の妻とされ、のちにサタンの妻にもなった。【wiki】

竜胆ヒマワリ:2016/11/28
風が吹いてきた。さて、生きようか。それとも死のうか。 ▼

知恵のリンゴのことだけど
ホントは「善悪を知る実」と呼んでほしい

アレを食べると
とても美しいものが見られるよ
だけど美しいものを造るには
たくさんの人で造られた
巨きなピラミッドがいるよ
美しいものを巡る
とても悲しいことや
とても虚しいことも
たくさん見なくちゃならない
でも
美しいものは
とてもとても美しいんだ

リンゴ喰うかい?

ローロー:2016/11/28
ベヘリット?石仮面?賢者の石? ▼

きれいな目をした修羅がいた
うつくしい形
やわらかな薫り
不浄 屈辱 謗りを浴びて
心はどんどん錆びていき
心はどんどん剥けていく

月が反転する 彼の一言で
輪廻が崩れる 彼の一振りで
「きれいなもの」が見たいから
踏み行く土は 亡骸の塚

母?故郷?力?断末魔?
置いてきた?失った?
それは大きな勘違い彼らは超越し 駆け抜けたようでいて
命は一所に留まり 世界に置いていかれた
置いていかれることを望んだ

その憎悪、野望が臨界点に達した時
その中の引きこもって二度と出られなくなった

黒い胎児 月に透けて映る
きみのくわえた果実の中にも
向かい合って揺れるその雛型

竜胆ヒマワリ:2016/11/29
元型の世界樹。G&EXの鎮魂歌。聖者の行進。 ▼

二人の息子に会いたくて
二人の息子に継がれたリンゴ。

「しかし、この被験群は
 リンゴの力をリンゴに向けて使い、
 自己中毒を起こしているようです。
 周囲のあらゆる環境を人間化し、にも関わらず、
 個々人は悪党にもなれず、善人にもなれず
 エデンに保育されていたころに戻りたがっています。
 エネルギーの枯渇を待つまでもありません。
 どの個体も社会を営む力を徐々に失い、自滅すると思われます。」

ああ、こんなことなら
お前を巣食ってやろうなんてするんじゃなかった!

そろそろ2つめのリンゴの時間だ。
電脳じかけのポイズン・アップル。
二度目の転生。二回目の矢。楽園の向こう。

リンゴ喰うかい?

ローロー:2016/11/30
スフィアクレイドル ▼

宿業の旅 枝分かれ
網羅の止まらぬ 数多の旅路
最近どんどん 先細り
透けて見えるわ 枝の先

ここで大切なのが
分かたれた枝が何処かで交わることがあるのか
それともないのか
全方位に伸び続け 増え続ける林檎の樹が
根を守るように球状の成長を辿り
醜くて強靭な母胎となっていること

私たちはその枝を辿り
別の枝に飛び移ることができない
本当の意味で選べない旅路を
灰になるまで進むしかない

林檎の根をかじる誰かに
きづくことなく

竜胆ヒマワリ:2016/11/30
このキなんのキ 木に成る木 ▼

根元は腐り
真芯は朽ち果て
幹のウロも広がるばかり
右往左往する宿り虫

陽を見失った枝先は 虫に編まれて地下を目指す
泉が枯れた根の先も 虫に引かれて地上に顔出す
そして枝と根とがネットを形成(かたな)せば
幹が完全に朽ちたとしても
世界樹の第二形態
まさにスフィアクレイドル(球のゆりかご)の道も開ける

このゆりかご
軸を失い、天地も無用
荒野を転がるタンブルウィード
地下の泉は衛星となりニズヘグと供に軌道を舞う

このゆりかご
虫どもの棺桶として焼かれるサダメか?
火の鳥に運ばれる金枝(ヤドリギ)なのか?
それは虫には預かり知らぬ

金枝編むかい?

ローロー:2016/12/01
宿った種に光あれ ▼

渇きと潤いの片寄り
何よりも気になるところさ

枯渇と潤沢の偏重傾向
他を廃してでも注視すべきか?

それらを左右する要素は
欲の行く先に現れるのではないか
生きとし生けるもの全てが抱く
欲望のベクトルに偏りがあるのではないか

思考なく同じものを欲しがってやしないか?
同じ声だけを拾ってやしないか?
望みにメジャーもマイナーも無いのだぞ?

知恵の実 欲の実 神頼み
この身 去るのみ お前の好み
教えなくてもいい
語らなくてもいい
お前の体で見せてくれ
その身でなぞれ 世界脈

ロー&ロー
低きよ 低きに流れよ
風上に立たず 追い風を受けず
時勢の誘いを蹴って描けよ

お前だけの望み
お前だけの試み
ただ一心不乱の齧歯たれ 辿り着け
お前だけの知恵の

海洋太母・ティアマット

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ティアマット
tiamat

◉ シュメール神話→メソポタミア神話→バビロニア神話【wiki】

世界最古の物語『エヌマ・エリシュ』に登場する神々と、その敵対者を生んだ母神。神々の英雄マルドュクに倒された後は、その頭蓋骨は星々に、乳房は山河の材料にされました。20世紀に入ると『D&D』によって5つの頭を持つ邪龍の姿になります。文献が残っている中では最古の大地母神・海洋母神。