世界樹の赤児

山川草木悉皆成仏



どこかで悟りを開いた彼も、そこらで妄想バラ売る奴も

あそこの美人に、そこの不細工

天才凡人莫迦サクラ、近代人に原始人

ここから見える、フェンス、マンホール、アスファルト

箸先の美味そうな刺身まで

みんなビッグ・バンからビッグ・クランチまでの
朋がらじゃないか!





・

・





ビッグ・バンの謎と喜びが

この塵に等しい私を経由し

ビッグ・クランチの寂しさと安らぎにまで繋がっていく

そのとき溢れる大粒の涙と
沸き上がる静けさはなんだ?


目を閉じても見える上空の光の房はなんだ?




感謝?

感謝している!?




・

・








フェンス!マンホール!アスファルト!

ここから見える全てに感謝している



竜胆ヒマワリ

yggdrasill_baby-min

 

 


問う人:2016/12/09
無題 

あなたはだあれ?
WhatとWhyのはざまで
ここはどこ?
WhereとWhichを通り越し
わたしはだあれ?
Whoにとことん踊らされ

さてアナタとワタシ 
ここはどこ?



竜胆ヒマワリ:2016/12/12
ウタタネ 

ココはくぼんだウロのなか
世界中で領土を争う種子たちが
うたた寝してたら吹き溜まるウロ
渦巻く木枯らし巻き込んで
互いのマウント取り会って
ときに新種を
ときに火種を
つくる場所

ソコはへこんだ椀のなか
世界樹から落ちのびた
幾千もの種子が百々凍る湾
口を閉ざしてゲノムを守り
それでも新たな領土をうかがって
詠み孵るのを待っている墓所

ココはくぼんだウロのなか
ウタタネどもが流れ着く湾

不死鳥フェニクス

フェニクス/フェネクス/Phenex

ソロモン72柱の天魔/中世キリスト教『ゴエティア』

永遠の命を持つ火の鳥。または鋭い目をした剣を携えた長身黒髪の落ち着きのない男。子供のような美声で歌い、聞いた者を操って自らの炎の口に導きます。歌・科学の不思議を開陳・雄鶏に朝が来たことを知らせ、詩作・文学を得意とし、争いを好みません。雑音・非寛容・頑固・勇気・復讐を担当します。【wiki】

エジプトでは霊長ベンヌを起源とし、朝に幼鳥として炎から生まれ、夜には燃え上がる炎に飛び込み死に、また朝に幼鳥として生まれます。

手塚治虫の『火の鳥』で育った日本人には、悪魔のフェニクスというのはピンときません。が、たしかに永遠の命に取り憑かれた登場人物達を見ていると、悪魔といえなくもありません。

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ゲヘナ:2006/11/09
ケイロンは「不死」であるが故に「死」を望んだ。 ▼

人間よ。「ヒュドラの矢」という物を知っていますか?
その矢に刺された生物は苦痛に悶え苦しみ、自ら「死」を迎え入れたという…

それがどれほど幸福なことであるかを知っていますか?

生きる上では絶対に逃れる事の出来ない苦痛。
造り主はその苦痛より逃れる術として貴方に「死」を与えた。
苦しみが続かぬように。安らかに眠れるように。

なのに嗚呼、人間よ。何故あなた方は「不死」を望む?

私は、「不死」を望む者達の末路を数え切れないほど見てきた。
迎えるべき死より逃れ、僅かな生にしがみつく醜き様を。
不死であるが故に…

不死に苦痛の終わりは無く、不死に安息の時が来ることはありません。
死があるからこそ生は輝き、自分の生に満足を得ることができるのです。

人間よ。貴方は苦痛無き「 」を望みますか?



ローロー:2006/11/10
苦痛にまみれて ▼

苦痛の裏の幸せを君は知っているんだね
でもね 僕は見ちゃったんだ

狂おうと、傷つこうと、笑い続けるあのひとを
穢れても、穢されても、輝き続けるあのエメラルド

彼の内側は地獄に満たされていた でも
彼の銃口はまだ清らかに、大胆に、残酷に光っていた

枯れ果てても彼果ててもバイバイするのはまだ早いのさ



ゲヘナ:2006/11/10

「死」は生の終着、「死」は生への執着
 

人間よ、貴方は「生」を望むのですね。
言葉の刃に心臓を刺されようとも。冷たき風に心を患おうとも。

ならば私は見守ろう。苦痛に呑まれし貴方の「生」を。

苦痛の上にある笑顔を。苦痛に屈した上での笑顔を。
穢されても消えぬ輝きを。穢されたからこそ消えぬ輝きを。

私は貴方の全てを許し、貴方の「生」を彩ろう。

だから、儚き人間よ。
貴方が「生」に疲れたならば、私は炎の翼を広げ、貴方の「全て」を包みましょう。
貴方の苦痛を焼き尽くし、貴方の穢れを祓いましょう。

神も魔も、獣も人も、「 」があるからこそ美しい。


竜胆ヒマワリ:2006/11/10
不死の望み
は王と奴隷の祈りから
 

フェニックス。
お前を求める我欲に焼かれ、
お前が放つヒカリに焼かれ、
我等は繰り返し死ぬだろう。

それでもいつかはお前を捕らえ、
飼育し、増やし、家畜とする。
お前の悲鳴を肴にし、
終らない退屈を憂いながらでも、
お前の生き血は楽しめる。

フェニックス。
我等は、お前らに「反逆」するのだ。
幸福の中でも、地獄の中でも、虚しさの中でも、
お前への「反逆」だけは忘れない。
そうして我等はお前の保護者になろう。

おっと、保険にヒドラの矢を一本。

蛇女デルピュネー

子宮を持つ処女蛇デルピュネー/Delphyne

半身半蛇の火を噴く巫女。台風神テュポンが雷神ゼウスとの戦いで奪った腱をコリユコスという岩穴に隠しました。テュポンは自らの頭のひとつで創ったデルピュネーに番をさせます。【wiki】

デルポイ、デルピュネー、ドルフィン(=イルカ。古代では子宮を持つ魚)。これらは語学的に子宮(=delph)に関係するらしいです。
▶ http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3011/cetus.html


ギリシャ最古の神託所デルポイ/Delphoi

子宮の意。パルナッソス山の南斜面にあり、ギリシア最古の神託所。この岩穴から噴出したガスでトランス状態となった巫女が神託を伝えていましたが、誕生直後のアポロンを襲ったヘラの蛇ピュトンの死体を埋められた場所となります。その後、岩穴からのガスはピュトンの腐敗ガスという設定に上書きされ、アポロンの神託所となりました。

デルピュネー信仰→ピュトン信仰→アポロン信仰と移り変わり、幾度かの地震で疲弊し、アルカディウスの治世時代(西暦400年前後)に破壊され放棄されます。【wiki】

 


世界の臍オンパロス/Omphalos


オンファロス。ゼウスが放った二羽のワシが交わった場所。世界の中心。ピュトンの死体が埋めた上に建てた塚でもあります。このように世界の中心を示す塚は世界各地にあり、男根の象徴でもあり、子宮の象徴でもあります。【wiki】


ローロー :2016/12/21
あの日あの時あの場所で 

人を酔わせる酒のように
人を酔わせる時と場がある

数多の人為はそれを探し
思わぬ世間歩きをあせられてしまう

人を酔わせる時
人を酔わせる場
思い起こす素敵なひととき
目深に囲む魔ヶ時のひととき



竜胆ヒマワリ:2016/12/21
東京モブ・ストーリー 

ヒトの思いが灯火の如く燃え継がれる街
ヒトの想いを潮風が押し流す清しい街
ヒトの思いを脆く固めた生き苦しい街
ヒトの想いが淵へ淵へと注がれる街

流刑・国替え・参勤・焦土
意味は無意味に近づくほど荒れ動き
無意味は意味に近づくほど形止まる
そのプレートが競っては盛(も)える岩盤に
何かを伝えようと
浮かんでは消える
アリ狂(ふ)れた塚がひしめく

そして雨。激しい雨。
非道い非道い激しい雨が。
男心の神無き社に天女が宿り
女心の神無き社に童が籠(こ)もる

なにから伝えればいいのか判らないまま。



ローロー :2016/12/21
東京手繰るロンリー 

時は流れる

在るために 在り続けるために

この世の全てとすれ違いながら
この世の全てと交わりながら
この世の終わりが過ぎた後さえ

在るために ただ在るためだけに

産湯の桶に射す斜陽から
盛り場で踊った恋人に至るまで
人に明かせぬ陰の楽しみに濡れて
母国の変容に淘汰される最期に差し込む栞

平らに成るまでの 和みに照らされど
地は埃に汚れ 人は灰色になり
時は流れ
血は流れずとも心はつぶされ
寄り添う隣人も霞んで見えず
時は流れ 最後に止まるように見え
ふたりたそがれ

野生児とヲタク

野生児とハカセ


探求者:2016/12/08
歴史 ▼

歴史を学ぶことは不思議だ
ヤマトタケルの横を歩き
蘇我入鹿の首を眺め
大仏開眼に涙を流す

鎧武者と馬に乗り
坊主とともに経を読む

紅毛人と海を征き
千利休と茶を飲む

事実だとは限らない
ただただ楽しいひと時

私はこれからも学んでゆこう
彼らとともに



ローロー:2016/12/08
過ぎたこと ▼

血で血を洗え ヒストリエ
知で知を洗え ヒストリエ

近代?中世?紀元前?

遡る ごとに濃くなる血の匂い
産声上げては溶けてゆく
無名の血文字の卒塔婆を振るい
思い馳せるは過ぎたこと

近代?中世?紀元前?

紐解く度に思うのは
我ら皆 昨日生まれた命かも
毎夜絶滅し
毎朝生まれる命かも

その度外視な疑いを抱いて
更に紐解く過ぎたこと



竜胆ヒマワリ:2016/12/09
♪タイムトラベルは楽し ▼

五才の息子と手をつなぎ
夕日の土手をウフフと歩く

フイに
五才の僕を思い出し
三十路の父を見上げてる
左手も
三十路の息子とつながって
夕日の土手を吊られて歩く

僕らの脳は
過去と未来を重ねて演じ
ある(=1)とない(=0)とを重ねて処理する
量子コンピューターVR

 

男/Man

修羅街挽歌

糞尿と塩素の匂いが垂れ下がる小路。
朽ちた偶像にステンドグラスの光。
毒ネズミの赤い眼光の列。
僕らの街の冷えきった喉元。

酢になったワインだらけの貯蔵庫。
黒ずんだ紙束がビルから投げ捨てられ、
カラスの群れが燃えながら飛ぶ。
僕らの街の底なしの胃袋。

母と妹が焼かれた街、
息子同士が撃ち逢った墓所。
日課を漁るゴーストドッグ。
僕らの街の曲がりくねったハラワタ。

外へと続く暗く長い回廊。
頼る光も影もとうに絶え、風の音もすでに尽きた。

暗く永い回廊。
暗く永い回廊。
回廊。
回廊。
回廊。
回廊。
帰ろうか?(帰れるの?)
進もうか?(進めるの?)
はぐれた仲間の声だけにまどろむ

竜胆ヒマワリ


名もなき者よ:2016/10/15
秋の修羅 

愚か者よと人は言う
愚鈍で頑固でピンボケで
哀しむ心も持ちやしない
ならば私は鋼となろう

剣を通さず
決して折れず
押しても動かず
引いても動かず
人がどんなに叩いても
痣すらできず
血など流さず
全てを忘れて
鋼となろう。



竜胆ヒマワリ:2016/10/17
オリ春コン  

我らノームの長老は
思考回路が開くたび
おでこのヒンディ固くなる

終いにゃ生きた結晶柱さ
自分の脳が動きつつ
自分の体が動きつつ
自分自身はどこかに消える

さぁ見やれ
この星とりまく
オリハルコンの氷柱の群れを
あれこそノームの限界天
試行海路の道標

さぁ見やれ
地に這いつくばった修羅の群れども
限界点は見定まり
あがくイトマも
わめくイトマも
とうに昔に尽き果てた

これから降るのは
砕けて尖った遺跡の残骸
地に潜り固くなっても
空を見すえて避け続けても
生き残るすべは蜘蛛の糸のみ…

魔鳥マルファス

戦争準備の凶鳥マルファス/Malphas

中世キリスト教『ゴエティア』

大きな鴉。または宝石を散りばめたベルベット姿の浅黒い肌の男の姿。しゃがれ声で大嘘ばかり並べ、生け贄を捧げたとたんに不誠実になるので注意してください。家屋や塔の建築はピカイチ・腕のいい職人の紹介・建築物の破壊・読心術・広範囲の言語学・詩作・文学を得意とし、理性能力・推論・不安定を担当します。ソロモン王の神殿では棟梁だったのかもしれません。【wiki】


名もなき者よ:2016/09/21
あゝ大砲 

あゝ大砲
一つうちゃ門が崩れ
二つうちゃ家が吹き飛ぶ
三つうちゃ十字架をなぎ倒す
おお大砲
これが人の世の曙か
人が神に勝ったのよ



ローロー:2016/10/04
やあ大砲 

吹き飛ばして 黙らせろ
大鉛のシャラップ

子犬だって蹴飛ばせる
さあ無情のフィニッシュ

右肩そのまま持っていかれた
右肩下がりの ひめゆりの
手をとり飛び込む日差しの断崖 
花いちもんめのスーサイド

また月日が過ぎれば

惑星間の弾道閃光
銀河模型のバタリオン
民間企業の武器商人の
笑顔で振り撒く GOGOカルマ

鳩よ舞え
花よ散れ
子らよ歌えよ
パッヘルベルの

肉のない
熱のない
意志もかきけす
パッヘルベルの