カテゴリー: ユダヤ・キリスト教

大魔王サタン

年を経た蛇サタン/Satan

ユダヤ教とキリスト教での神の敵対者。イスラム教での人間の敵対者。天使長ルシファーが堕天し、地獄の王となったときの名前。【wiki】

【ヨブ記】では神の僕として人間を試す役職名として登場している。

善悪を知る実と誘惑の蛇

善悪を知る実と誘惑の蛇/Eden’s Seapent

エデンの園でアダムとイヴは楽しく暮らしていました。しかし神は「中央に生える『生命の樹』と『知恵の樹』の実だけは食べるな!」と命令します。しかし、エデンに侵入した蛇によってイヴとアダムは「知恵の実」を食べてしまいます。神は激怒し、二人はエデンの園から追放されて荒野を彷徨うことになるのです。

【wiki】知恵の樹エデンの園原罪
幻想動物の事典/グノーシス主義の蛇
バルバロイ/グノーシス/オフィス派
まつたけのブログ/原罪とは何か?知恵の実とは何か?

 


宮﨑駿:風立ちぬ

風が吹いてきた。
さて、生きようか。それとも死のうか。 ▼

知恵のリンゴのことだけど
ホントは「善悪を知る実」と呼んでほしい
アレを食べると とても美しいものが見られるよ
だけど美しいものを見るには
たくさんの人で造られた 巨きなピラミッドがいるよ
美しいものを巡る とても悲しいことや
とても虚しいことも たくさん見なくちゃならないんだ
でも 美しいものは とてもとても美しいんだ



リンゴ喰うかい?

ローロー:2016/11/28

ベヘリット?石仮面?賢者の石? ▼

きれいな目をした修羅がいた
うつくしい形
やわらかな薫り
不浄 屈辱 謗りを浴びて
心はどんどん錆びていき
心はどんどん剥けていく

月が反転する 彼の一言で
輪廻が崩れる 彼の一振りで
「きれいなもの」が見たいから
踏み行く土は 亡骸の塚

母?故郷?力?断末魔?
置いてきた?失った?
それは大きな勘違い

彼らは超越し 駆け抜けたようでいて
命は一所に留まり 世界に置いていかれた
置いていかれることを望んだ

その憎悪、野望が臨界点に達した時
その中の引きこもって二度と出られなくなった

黒い胎児 月に透けて映る
きみのくわえた果実の中にも
向かい合って揺れるその雛型

竜胆ヒマワリ:2016/11/29

元型の世界樹 G&EXの鎮魂歌  聖者の行進 ▼

二人の息子に会いたくて
二人の息子に継がれたリンゴ。

「しかし、この被験群はリンゴの力をリンゴに向けて使い自己中毒を起こしているようです。周囲のあらゆる環境を人間化し、にも関わらず、個々人は悪党にも善人にもなれずにエデンで保育されていたころに戻りたがっています。エネルギーの枯渇を待つまでもありません。どの個体も社会を営む力を徐々に失い、自滅すると思われます。」

ああ、こんなことなら
お前を巣食ってやろうなんてするんじゃなかった!
そろそろ2つめのリンゴの時間だ。
電脳じかけのポイズン・アップル。
二度目の転生。二度目の矢。楽園の向こう。



リンゴ喰うかい?

ローロー:2016/11/30

スフィアクレイドル ▼

宿業の旅 枝分かれ
網羅の止まらぬ 数多の旅路
最近どんどん 先細り
透けて見えるわ 枝の先

ここで大切なのが
分かたれた枝が何処かで交わることがあるのか
それともないのか
全方位に伸び続け 増え続ける林檎の樹が
根を守るように球状の成長を辿り
醜くて強靭な母胎となっていること

私たちはその枝を辿り
別の枝に飛び移ることができない
本当の意味で選べない旅路を
灰になるまで進むしかない

林檎の根をかじる誰かに
きづくことなく

竜胆ヒマワリ:2016/11/30

ヤドリギ/金枝篇

このキなんのキ 木に成る木 ▼

根元は腐り
真芯は朽ち果て
幹のウロも広がるばかり
右往左往する宿り虫

陽を見失った枝先は 虫に編まれて地下を目指す
泉が枯れた根の先も 虫に引かれて地上に顔出す
やがて枝と根とがネットを形成(かたな)せば
幹が完全に朽ちたとしても
世界樹の第二形態
まさにスフィアクレイドル(球のゆりかご)の道も開ける

このゆりかご 軸を失い、天地も無用
荒野を転がるタンブルウィード
地下の泉は衛星となりニズヘグと供に軌道を舞う

このゆりかご 虫どもの棺桶として焼かれるサダメか?
火の鳥に運ばれる金枝(ヤドリギ)なのか?
それは虫には預かり知らぬ



金枝編むかい?

ローロー:2016/12/01
 

宿った種に光あれ ▼

渇きと潤いの片寄り
何よりも気になるところさ

枯渇と潤沢の偏重傾向
他を廃してでも注視すべきか?

それらを左右する要素は
欲の行く先に現れるのではないか
生きとし生けるもの全てが抱く
欲望のベクトルに偏りがあるのではないか

思考なく同じものを欲しがってやしないか?
同じ声だけを拾ってやしないか?
望みにメジャーもマイナーも無いのだぞ?

知恵の実 欲の実 神頼み
この身 去るのみ お前の好み
教えなくてもいい
語らなくてもいい
お前の体で見せてくれ
その身でなぞれ 世界脈

ロー&ロー
低きよ 低きに流れよ
風上に立たず 追い風を受けず
時勢の誘いを蹴って描けよ

お前だけの望み
お前だけの試み
ただ一心不乱の齧歯たれ 辿り着け
お前だけの知恵の実

聖女マルタ&亀獅子タラスク


聖女マルタ/St.Martha

キリストと仲良し一家の姉。

【弟ラザロ】死んでいましたがキリストが蘇生させます。この「死者を生き返らせる」行為から、キリストはユダヤの司祭たちに目をつけられ。磔になったという説があります。
【妹マリア】旧約聖書ではよくある女性の名前。キリストの話に夢中。
【姉マルタ】キリストの話に夢中の妹に「少しは家事を手伝いなさい。」と小言を言います。キリスト教では妹マリアの宗教に没頭する態度を推奨する派閥が強いですが、姉マルタの生活を大事にする態度も大事にする派閥もあります。

キリストの死後、マルタは聖母マリアと一緒に小舟に乗せられて地中海に流されます。フランスのローヌ川に辿り着き、そこのネルルク(黒い森)で子供を食べるタラスクと出会います。松明・聖水・帯を使って飼い慣らしますが、子供を食われ怒りが収まらない民衆によってタラスクは投石によって殺されます。【wiki】

松明・聖水・帯は三種の神器のようです。ガルグイユ、聖ジョージの竜、ペスハなど竜退治に度々登場します。


亀獅子タラスク/Tarasque

海竜リヴァイアサンと魔牛ボナコンとの間に生まれた亀獅子。6本の足が生え、棘の付いた甲羅を背負っています。毒息と灼熱の糞を撒き散らし、子供を食べます。聖女マルタとの戦いは祭りとして現在でも残っています。【wiki】

この祭りは、19世紀に流行した小説『タルタラン・ド・タラスコンの冒険』の鉄砲撃ちの主人公が加わり銃をドンドン撃つ祭りになったようです。それが発展して、現在では戦車に美女を乗せて街を練り歩く祭りになっています。この聖マルタが帯で縛った亀竜を連れ帰るイメージと戦車に乗る美女のイメージが重なるのが面白い。

聖マルガリータと悪竜ルフィン


大致命者マルガリータ/St Margarita

◉黄金伝説/レゲンダ・アウレア【wiki】・大致命者【wiki】
◉アンティオキア(現在のトルコ共和国・アンタルヤ近郊)

キルスト教改宗を迫られ拷問のすえに首をはねられた乙女。処刑直前に「女たちのお産を軽くしてください。」と神に祈り、以後安産の守護聖人として信仰されます。大致命者として聖人とされていましたが、のちに伝説であることが確定し聖人から外されます。しかし、そのマルガリータ信仰は残り続けます。【wiki】

悪竜ルフィン/Rphin

拷問の合間にマルガリータを襲った竜。マルガリータを飲み込みますが、直後に十字架の力で破裂させられます。絵画では真っ二つに裂けた龍から出てくる乙女として描かれます。キリスト教のヨブ記やアフリカのキリム神話、日本の一寸法師のように「化物に飲み込まれて脱出すると立派になる」に似たパターンのようです。

詳しいエピソード/広島工業大学/電子情報工学科/酒見研究室
http://www.ec.it-hiroshima.ac.jp/sakemi/Auchin/Mergrete.htm

黙示録の紅き竜

黙示録の紅き竜
アポカリプス・ドラゴン/Apocalypse Dragon

◉新約聖書/ヨハネの黙示録【wiki】

ユダヤ・キリスト教では世界の終わりに、天から現れ赤い七頭竜・海から七頭獣、地中から悪魔が現れるとされています。これらに対抗して太陽と月と星に守られた妊婦と、ミカエルが率いる天使軍が現れ、竜と獣と悪魔と戦います。この黙示録戦争の後、紅き竜は封印され、その後解放されますが、獣と悪魔は地獄に放り込まれます。この差はなんだろね?【wiki】

apocalypse_dragon-min

 


ローロー:2016/02/11

絶妙界 ▼

灯台もと暗し
燭台は己の首を照らしえず
光は影の沸点の隣にあり

お前の美貌も一皮むけば
煮えた血潮の乱るる憐れ


竜胆ヒマワリ:2016/02/12

七枝燭台の七根の影 ▼

 なぜ生命は地に満ち殺しあう?(増殖する命が孕む死の因子)
 なぜ意識は世界と自分を見つめ合う?(自我が目指す無の境地)
 なぜ物質は存在する?(物質の影に隠れた反物質)

その謎よ
鎖のように張り撓(たわ)め!
波のように伸び縮め!

(どこにも集中せぬように
 どこにも霧散せぬように
 水平に水平に保たれる時……
 現れたるは大鏡海(おおかがみ)
 そこに映るは宙に浮かんだ巨大な黒球!?
 はたまた浮かび上がった鯨の影か?)

その畏れが仮我見を乱し夢から醒める
ツルツルだったか?モジャモジャだったか?
生き物だったか?機械だったか?

なにはともあれ
くわばらくわばら


ローロー:016/02/12

メイルシュトロム ▼

銀色のイワシが群れなし泳ぎ
モビー・ディックの頭を追い抜き

幾千の衝動を突きつけながら
誰よりも素早く死に行く

彼らの黒い目
開いた口
隣り合わせの発露と死滅

今しか知らない生きた白波
寄せても還さず 満ち満ちる

はち切れそうだ
意識に飛び込むという意識に
呑み込まれてはち切れそうだ

安穏の竜宮城を望んでいたのに
波にすら遊ばれて
波になりそうだ
永遠の桃源郷を目指していたのに
沢山の肩とすれ違うだけで満たされそうだ


金子みすゞ:2016/02/16

アリューシャンマジック

亜竜産マジック ▼

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(おおばねいわし)の
大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何萬(まん)の
鰮のとむらい
するだろう。


ローロー:2016/02/16

絶妙界への易 ▼

延々続く苦界の底に
浮かずに屹立 しがらみの青

なぜここにいるのか?
我らは本当は何も選べないのか?
なにか出来ることはないのか?

まとわりつく水圧が足取りを緩慢に描く
弧を描く 月の軌道 頭上を這う
孤独が光を反芻する
風もなく 音もなく
朽ちた羅針盤 踏み砕く

深く息をするということ
そこにあるものを捉えること
時を以て 洞察である
取り巻く苦痛の無音内壁を
私のものにするのである
この身を眼とし 耳とし 聡し
ぬるく沸き立つ奴隷の海に
猛威の春風 吹かすのである

 

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