カテゴリー: ユダヤ・キリスト教

火蜥蜴サラマンダー

火家守サラマンダー/Salamander

◉ ゾロアスター教・錬金術としてのサラマンダー

古代ヨーローッパでは火の中でも生きるほど冷たい体温を持つヤモリであり、火属性というより耐火属性・鎮火属性だったようです。【wiki】


火の紋章フランソワ・サラマンダー
Francois Salamander

◉ キリスト教・紋章としてのサラマンダー

フランソワ一世の紋章では火トカゲとして描かれています。外からの苦難や内からの欲望に負けない信仰・熱情・貞節を象徴し、善なる火で悪なる火を打ち消します。【wiki】

火蜥蜴サラマンダー/Salamander

◉ 錬金術→ゲームとしてのサラマンダー

火を司る精霊。中世ヨーロッパのパラケルススによって四大元素の精霊に組み込まれたました。D&D以降、槍を持った火蜥蜴(ヒトカゲ)とイメージされます。【wiki】

火女サラマンダー/Salamander

◉ 文学としてのサラマンダー

イギリスの詩人アレキサンダー・ポープの諷刺詩『髪盗人』で、情熱的な女性は死ぬとサラマンダーになるとされています。ヨーロッパの民話では女性の姿のサラマンダーも多く見られるようです。

◉ 情熱的な女は死後、サラマンダーに、
◉ 心優しい女は、ウンディーネに、
◉ 虚栄心が強い女は、シルフに、
◉ 真面目で淑女ぶる女は、ノームになる。

炎竜サラマンドラ/Salamandora

オリジナル。サラマンダーの古代種。

 


ゲヘナ:2009/08/26

火蜥蜴と日と影と ▼

蜥蜴のオイラにゃよく分かんねえんだがよ。
どうして人間ってのは、鉄のオモチャと火遊びが好きなのかねえ?


竜胆ヒマワリ:2009/08/27

人と掛けまして影と解く、その心は・・・
互いに寄り添うしかございません。 ▼

 昔、南の島に
 2つにわかれた男の群れが、互いに槍を投げあう祭りがあった。
 相手にケガ人・死人がでると、その勝利を大いに大いに喜んだ。

 その島に布教にきた神父
「そんな祭りは野蛮だから、やめときなさい」
 それ以来
 島の男はフヌケとなって、村はしだいに滅びていった。

「勝利」!
 その戦闘欲は純然たる喜び。男に生まれた喜び。
「生残」を通過して
「安全」に結びつき、
「技術」を呼び寄せる。

「生残」「安全」「技術」

 敵の刃が父に届かぬように銃火器が生まれ、
 敵の弾が夫に届かぬように装甲車が生まれた。
 そして
 敵の心に届かなかった息子の魂は冷えて死ぬのだ。

 それが女の願い。


ゲヘナ:2009/08/26

トカゲに日陰と休息を ▼

ほー。人間は変わってるねえ。
火と血を産まなきゃ生きていけねえたあ難儀なもんだ。
しかしなんだな、オイラぁ随分と火の中を這い回ってきたが、
最近えらい火の勢いが強えんだ。熱くてどうにもたまらねえ。

あんたの話からすると、その勝利だの何だのと、
そいつらの繁栄を願う「女」ってのが原因みてぇだな。
面倒くせえが、ちょっと火消しに行ってくるわ。

大海龍リヴァイアサン



リヴァイアサン/レビヤタン
Leviathan

ヤハウェが天地創造の5日目に陸のベヒモス、空のジズと供に造りだした巨大な海の魔物。初期はクジラやワニに似た姿で描写されていましたが、のちに海蛇の姿で描かれるようになりました。悪魔としては七つの大罪のうち嫉妬を司り、サタン、ベルゼバブに次ぐ第三位の魔王です。【wiki】

 

leviathan-big-min

 


竜胆ヒマワリ:2015/12/03

ノヴァの方舟 ▼

天地を圧する方舟の群れ

そのために働く幾千もの人
そのために倒される幾千もの森
そのために飼られる幾千もの獣
そのために千切れた不都合な雲と風
そのために訪れる暗く永い洪水

一番巨きな方舟だけが残った
嵐を呼び、嵐を乗り越えた君らの祖先だ


ローロー:2015/12/04

無意識への航海 ▼

あてどない旅に出たイカダが
必要に駆られ 世に迎合し 様々な備えを搭載してゆく
クルーも増え続け 家屋が建ち並び
星の巡りを見ずとも航海できるようになる

キャプテンの存在もいつしか無くなり、
海を航っている事にさえ気付かなくなる

未だ洪水は終わっていない
邁進する構築はいずれ希釈される運命にある。


竜胆ヒマワリ:2015/12/06

いつか来る潮が干くときに備えて ▼

東の井戸の潮位が上がる
南の畑は塩が吹きでる
西の水門は閉ざされ
北の氷河は溶けてなくなる
予感は常にあるが・・・

濁流泳ぐ我ら魚民
息は荒れ
肌はピリつき
目は霞んでも
この暗く温んだイドこそ故郷
我らの荒ぶる濁った泉

水が引き洗われる約束の地?
どこで息を吸えばイイ?
なにで腹を満たせばイイ?
だれを目指して這えばイイ?
いつまでなにを準備すりゃイイ?

過去も未来も恐ろしい
今日も明日も恐ろしい


ローロー:2015/12/07

濡れたまま乾く生き方 ▼

空を見る

大海に浸かり、仰向けにて空を見る
忘れられない恋も鱗と共に流れてしまった
あん畜生の顔もさざ波の音に砕かれてしまった

今の俺にはサイクルが、精神的回路が成り立っているのだ
こんな風来の振る舞いをしていても、
生きるための照準は定まっているのだ

ただ今は空を見る 鰯雲が意識を飲み込む
遭難するのだ
明日には摂理と因業の暗い凪へ遭難するのだ


竜胆ヒマワリ:2015/12/10

白鯨の腹にヤモリ一匹 ▼

 洪水に只酔う都市が燃えている
 躁の家屋を守るため
 鬱の井戸を守るため
 地の利、人の利、天理を見極めようと
 黒煙の切れ間に目を凝らすが…

…天井に
 北斗に光る7つの傷跡
 一族が打ち突けた銛のハシゴだ

 あのハシゴの行く先は
 鼻空からの脱出口か?
 心臓への止めの道か?
 頭蓋に続く竜骨か?

 黒煙の切れ間に目を凝らす

 

nova-min

大魔王バアル

大魔王バアル/Bael

メソポタミアの雷神ハッドゥが起源。のちにカナン人に嵐と治水の豊穣主神として崇められました。エジプトのセト神とも同一視され、ユダヤ教が勢力を強めるとネガティヴな存在となり、中世には魔王となります。【wiki】

竜胆ヒマワリの設定では、人間野獣化計画のルシファー派と、人間家畜化計画のベリアル派との派閥争いのキーマンとなっています。主神ヤハゥエに勘当された息子との噂もあります。『アッピンの赤い本』を奪われ本来の力を封印されています。

 


Btn:2008/02/02

後戻りなどできるものか ▼

退化は進化の逆じゃない。


竜胆ヒマワリ:2008/02/02

エデンを示す欲望裸身盤 ▼

人間の欲望コンパスは「技術」の磁石に綾吊られている。

言葉を手に入れ、言葉の欲望を。
火炎を手に入れ、火炎の欲望を。
鉄工を手に入れ、鉄工の欲望を。
貨幣を手に入れ、貨幣の欲望を。
車輪を手に入れ、車輪の欲望を。
電網を手に入れ、電網の欲望を。

そもそも何をしたかったんだっけ?
この電車は、どこに向かう?
切符をなくしてないじゃろか?
全部脱いで確認しろ。


ゲヘナ:2008/02/03

見える物こそ ▼

全ては欲望のためなのだ。

見える物に全く価値を見いださず、
見えぬモノに価値を見いだし手に入れようと進化する。

だが、見えぬモノに手を伸ばせば伸ばすほどソレは遠のき、
見えぬモノの贋作である見える物ばかりが増えてゆく。

そして見える物は捨て、身を軽くしてまた見えぬモノに手を伸ばす。
…見えぬモノの名は「幸福」、または「平穏」という。

 

双頭竜アンフィスバエナ


双頭竜アンフィスバエナ/Amphisbaena

プリニウスは著書『博物誌』に記述されている尻尾にも頭がついている毒蛇。後に翼が加えられドラゴンの一種とされました。キリスト教では双頭のアンフェスバエナは信仰と欲望の逆方向に引き裂かれる魂を象徴します。ローマの詩人マルクス・アンナエウス・ルカヌスによってメデューサの首から滴った血から生まれたとされます。【wiki】

 


竜胆ヒマワリ:07/10/12

アムピスバエナ ▼

人生の9割は
苦痛と嘆きでできている。
けれども人は過去を美化する。
後ろを向いて後ずさりする。


竜胆ヒマワリ:07/10/12

アムピスバエナ ▼

人生の一割は
歓喜と幸福でできている。
けれども人は未来を恐れる。
それでも人は歩みを止めぬ。


ゲヘナ:07/10/13

? ▼

 過去だの未来だぁあの、一体何を言ってるぅんだぁ?
「今」は「今」さぁ。あんた達がどぉんなにがんぶぁっても、
 過去や未来なんてぇものは見えないよぉ。「今」しかないぃんだ。
 そんな小難しいぃことを考えてるヒマがぁあったらぁ、
 おで様が眠るための墓穴を掘ってくれぃい


竜胆ヒマワリ:07/10/14

複雑で見えるモノを単純で見えないモノに ▼

自分の墓穴ぐらい自分で掘んな
俺達ゃ皆そうしてるんだぜ

大魔王マモン

弓兵/Archer

文章

mammon-min
強欲魔王マモン Mammon

七つの大罪のうち貪欲を司る双頭の鷲の顔を持つ魔王。【wiki】

mammon-min
竜胆ヒマワリ:2015/11/07

プロメテウスのソテー ▼

 横から失礼するよ。
 私が思うに、この不毛な議論は
 君たちの心に灯ったプロメテウスの火のせいだ。

 私は毎晩、
 彼の肝臓を、
 彼が盗んだ火で焼いて、
 彼の目の前で食べている。

 可哀想?
 当然の罰だと思うがね。
 彼は 大きな火を細かく割って皆に与えたんだ。
 この暗闇の中、そんな小さな火では何も照らせない。
 ごらん、
 羽虫のような閃光が闇夜を右往左往してるだろう。
 哀れだと思わないか?
 大きな火が必要なんだ。皆を導く大きな火が。

…可笑しいかい?
 何が嬉しいんだか解らんが彼が笑っている。
 反抗的な態度だ。

…明日の晩は生にしよう。
 腹にクチバシ突っ込んで 思う存分、啜ってやる。

teng-min
ローロー:2015/11/09

黄昏から逸れて ▼

 人の心に散らばる羽虫
 砂金のような 砂利のような
 大きな炎に恋慕して
 小さな吐息が肺の奥から
 ゆっくり競り出し空気が脈打つ

「一体全体、何が私らの望みなのかしらん?」

 燃え盛る眼前のソレが視線を集め
 なおも胸中の虚空を煽る
 踏み止まれなかった素直な愚かさが
 紅の滅却で照らす母の子宮に還る

「失われたゆりかごを求めて、この自由地獄を歩くのかしらん。」

 踏み止った 生き残り
 何も灯らぬ松明持って
 母に背向ける逆光に
 二つ灯った悲しい瞳

 うるさく奏でる羽も捨て
 そのままどこかに歩いていけよ
 大きな炎が取り逃がした
 明日に続ける末裔のうた

44_amy-min
管理人:2006/11/07

中島みゆき:紅灯の海
島津亜矢

紅灯の海 ▼

区別に差蔑、離別に死別

 深海のなか瞬く提灯
 近寄っては喰われたり
 離れては寂しくなったり
 ツリーの光に当てられて
 マッチの明かりに夢見たり

貧乏、恋慕、レインボー

 アオイホノオをたぎらせて
 鈍色銀と踊っては
 黄緑星と眠ったり
 太母の明かりを振り向けば
 鼻も見えない漆黒の闇

自然、前進、是全身

 SHITの炎を個毒に供(とも)し
 重たい海を掻いてゆく

dark_elf-min
ローロー:2015/11/09

指先の火、 千里向こうの火 ▼

ひとが授かりし炎熱の恩恵……

肉を菜を 煮焼きて燻し 飢え凌ぐ
宵照らし 獣を散らす 野の暖炉
タタラの火 ふいごの民のくろがねよ
この純粋な破壊を律して 人はその暦を開拓する
十字に果てた 救世のひとを思うように
はらわたを啄まれる火の運び手を思う

ぷろめてうす
叫びが実となり潰れる様な苦しみも
数多を養う火の恵みなりや

ローロー:2015/11/11

失礼します。 ▼

アイコンなしですが、ご容赦ください。 ローローです。
今回のテーマ、なんだかとても楽しいです。
「火」「夜」「欲」が私の(というか人間の)食い付きやすいキーワードらしいです。

どれも無制限に肯定できないものですが、これらを歌う人の心はきっと切ないものですね。このサイトに出会ってもう10年、 素直な時もやさぐれた時も ここに灯る無貌の松明を待っていました。末永く揺らめいてください。

竜胆ヒマワリ:2015/11/1112

RE:失礼します。 ▼

私こそローローさんの返歌があったからこそ続けられています。
感謝しかありません。

ここ数年はSNSに押され個人サイトが急速に衰退していきました。
私もSNSやblogに移行としたんですが、結局馴染めませんでした。
背景が同じだからかな? HTMLでシコシコ作ったサイトをリンク頼りに彷徨ったころが懐かしい。

というわけで時代にあらがい、新サイト himaring.com に本腰を入れています。いまは旧コンテンツの引っ越しのみですが、新しく試したいこともありますし。

この掲示版も残します。アイコンの数を増やして扱える詩のモチーフの幅を増やしたい。そして投稿の敷居を低くしたい。もうちょっと子供向けにできないかと思案中です。内容も哲学的になり過ぎなので 遊戯4:時事2:神話2:宗教1:哲学1ぐらいで攻めてみようかと。あと会話形式も。

人類学によれば即興返歌は世界各地で何百年も歴史がある遊びのようです。ネットの仕組みや流行が変わり続けても、廃れにくいかもしれません。

今後ともよろしくお願いします。