野生児とヲタク

野生児とハカセ


探求者:2016/12/08
歴史 ▼

歴史を学ぶことは不思議だ
ヤマトタケルの横を歩き
蘇我入鹿の首を眺め
大仏開眼に涙を流す

鎧武者と馬に乗り
坊主とともに経を読む

紅毛人と海を征き
千利休と茶を飲む

事実だとは限らない
ただただ楽しいひと時

私はこれからも学んでゆこう
彼らとともに



ローロー:2016/12/08
過ぎたこと ▼

血で血を洗え ヒストリエ
知で知を洗え ヒストリエ

近代?中世?紀元前?

遡る ごとに濃くなる血の匂い
産声上げては溶けてゆく
無名の血文字の卒塔婆を振るい
思い馳せるは過ぎたこと

近代?中世?紀元前?

紐解く度に思うのは
我ら皆 昨日生まれた命かも
毎夜絶滅し
毎朝生まれる命かも

その度外視な疑いを抱いて
更に紐解く過ぎたこと



竜胆ヒマワリ:2016/12/09
♪タイムトラベルは楽し ▼

五才の息子と手をつなぎ
夕日の土手をウフフと歩く

フイに
五才の僕を思い出し
三十路の父を見上げてる
左手も
三十路の息子とつながって
夕日の土手を吊られて歩く

僕らの脳は
過去と未来を重ねて演じ
ある(=1)とない(=0)とを重ねて処理する
量子コンピューターVR

 

蜂男ビーマン

ビーマン/Bee-Man

硬い殻と柔らかい羽を持つ虫人。集団で行動し、女王や巣を攻撃する者には自分の死を厭わずに攻撃します。


宴結び:2016/07/31
無題 ▼

出遭っちまったが運の尽き
いつかの花に風が吹く
追って縋ったこの惨めさも
明日の雨には足りぬという
カッコウカッコウカッコウコウ
下手な拍子に郭公が鳴く

笑った振りして化粧して
振って返れば悍ましい
宛もないのに辛さで満ちた
器はひとりで干せばよい
カッコウカッコウカッコウコウ
おひとりさまには郭公が鳴く



ローロー
 :2016/09/18
孤を描く 弦 ▼

断ち 捨てて 離れれば
苛む木枯しもやがて止み
その虚無さえも懐かしくなる

それが強さ
お前の強さ
奏でる弦を弾かずなぞる
ただどこまでもなぞりゆく
突き詰め放つ
その強さ



ゲヘナ:2016/09/19
孤毒 ▼

月も出ぬ夜に踊り出て 吹き荒ぶ風に身を晒し
鳥の鳴く木に石を投げ 散り行く花に死を想う

そして受け持つ器の中の 満ちに満ちたる辛さの海に
ポトリと落ちるは一匹の 小さな小さな小さな子虫

そして月日は流れ着き

月も出ぬ夜に踊りだし 吹き荒ぶ風に身を委ね
鳥の鳴く木に餌を投げ 散り行く花に昔を想う

そして手に取る大弓の 張りに張られたその弦を
優しくなぞるは一匹の 大きな大きな大きな弧虫

強きはひとか この虫か?

 

妖精ダークエルフ

堕妖精ダークエルフ/Dark-Elf

ダンジョンズ&ドラゴンズが起源と思われるダークサイドに堕ちたエルフ。『指輪物語』ではオークのポジション。私がダークエルフを知ったのは『バスタード〜暗黒の破壊神』の雷帝アーシェス・ネイかな。このころは褐色黒髪でしたが、褐色銀髪、白色白髮黒甲冑など変換しています。こうやって見ると、人種差別、中2病、引きこもり、テロリストなどとダークエルフのデザインは関係しているとコジツケルことが出来るかもしれません。【wiki】


名もなき者よ:2016/09/13
人の世よ ▼

もしノアの言う通り
大洪水が来るならば
飲み尽くそう
食べ尽くそう
歌い尽くそう
踊り明かそう
神に見せよう
人の愚かさを
もしノアの言う通り
人の世が終わるなら



ローロー :2016/09/18
俗世圏 ▼

見たい
お前が肉を喰うところ
見たい
お前が酒を呑むところ
見たい
お前が猥談するところ

村に燃盛る大火の周りで
汚い肌と肌の輪が
明日のために明日を忘れ
下世話のえくぼで今を抱く

港に濡れて 町に汚され
城に躓き 村へと帰る

次は人として出直すために



竜胆ヒマワリ:2016/09/20
ウナギが減っているので
いまのうちに食べましょう ▼

ノアこそ人の肌架(はだか)の素型(すがた)。
生き残る形。生き残った姿。
 
周囲に流されず、
常識に飲み込まれず、
ノミとノコとで船を削り
ツガイを捕まえ種を残す。
 
国が水に没しても、私だけは生き残る!
人が火に焼かれても、私だけは生き残る!
答えが風に吹かれても、私だけは生き残る!
 
そして生き残った天地を喰らい
平気な面して何度でも海を割ろう。
 

魔鳥アンドレアルフス

美馬孔雀アンドレアルフス/Andrealphus

大きな孔雀の姿で現れます。プランシーの版画では馬孔雀です。気象予報・人間を鳥にする・邪眼?・数学・幾何学(測量)・天文学を得意とし、創造・建築・賢明・利己性を担当します。【wiki】


ローロー:2016/05/29
サーチマイセルフ 

幸薄い人間とは、己の中に滴る水を
噴き出す蛇口を失った者だ。

そしてそれは、かつて己自信が望んだことだ。
秘められ過ぎた秘密はやがて
その価値すら忘れられるということだ。

幼心の天性を失った無い物ねだりのパーカッションよ
その肉体と脳に刻まれゆく艱難辛苦で以て
砕け散っては甦れ



竜胆ヒマワリ:2016/05/30
外された梯子・埋められた子宮 

己を燃やし尽くす魔曲を自ら孕み、自ら産み
その業火に幾度も詩に耐え、幾度も読み換える

七度も転生すりゃ参道のゴミもあらかた燃え尽き
この芸術的迷宮の本丸に突入だ



ローロー:2016/05/30

抱いて寝る唯一の枕詞 

垣根の垣根の曲がり角
境界 制限 タガの隙間で
出会える魔法の旋律の在処

アブサン 南無三 不実の純潔
相反してはシンパシー

願わくば
その譜面はお前の脳裏から線香のように
空に晒して霧散せよ
霞を喰えとは敢えては言わぬが
思う所はあるはずだ

本当の想いは誰にも知られず
ましてや音の揺れにも漏れず
胸に秘めたる不毛な願望
熟し果てては抱えて眠れ



cue :2016/06/02
ニガ世モギ 

風に 吹かれて 叫んでは、 ( わたしの外の… )
雨に 打たれて 泣くのです。( わたしの外の… )
土を 香って  うずくまり、( わたしの外の… )
火を 囲んでは 踊るのです。( わたしの外の… )

息が、荒ぶり、( 私のなかのシルフ )
血が、逆巻き、( 私のなかのウンディーネ )
骨が、軋んで、( 私のなかのノーム )
目が、燃える。( 私のなかのサラマンダー )

謝肉謝精のクンニヴァル
感謝感激姫あらわ



竜胆ヒマワリ:2016/06/02
低きに流るる人の業。
高きを目指す人の業。そのワルツ。
 

足があるからダンスする。
言葉があるから詩を紡ぐ。

その個人の芸術が抑えられる時代(とき)は
世の中の金と力が
一処に滞っている兆し

だから
金を集めるための祭りと
金を散らすための祭りを重ね
個々に引き篭った善力を交歓しよう
世の中の
物と命と精神が
流れて震えて増えるよう

男/Man

修羅街挽歌

糞尿と塩素の匂いが垂れ下がる小路。
朽ちた偶像にステンドグラスの光。
毒ネズミの赤い眼光の列。
僕らの街の冷えきった喉元。

酢になったワインだらけの貯蔵庫。
黒ずんだ紙束がビルから投げ捨てられ、
カラスの群れが燃えながら飛ぶ。
僕らの街の底なしの胃袋。

母と妹が焼かれた街、
息子同士が撃ち逢った墓所。
日課を漁るゴーストドッグ。
僕らの街の曲がりくねったハラワタ。

外へと続く暗く長い回廊。
頼る光も影もとうに絶え、風の音もすでに尽きた。

暗く永い回廊。
暗く永い回廊。
回廊。
回廊。
回廊。
回廊。
帰ろうか?(帰れるの?)
進もうか?(進めるの?)
はぐれた仲間の声だけにまどろむ

竜胆ヒマワリ


名もなき者よ:2016/10/15
秋の修羅 

愚か者よと人は言う
愚鈍で頑固でピンボケで
哀しむ心も持ちやしない
ならば私は鋼となろう

剣を通さず
決して折れず
押しても動かず
引いても動かず
人がどんなに叩いても
痣すらできず
血など流さず
全てを忘れて
鋼となろう。



竜胆ヒマワリ:2016/10/17
オリ春コン  

我らノームの長老は
思考回路が開くたび
おでこのヒンディ固くなる

終いにゃ生きた結晶柱さ
自分の脳が動きつつ
自分の体が動きつつ
自分自身はどこかに消える

さぁ見やれ
この星とりまく
オリハルコンの氷柱の群れを
あれこそノームの限界天
試行海路の道標

さぁ見やれ
地に這いつくばった修羅の群れども
限界点は見定まり
あがくイトマも
わめくイトマも
とうに昔に尽き果てた

これから降るのは
砕けて尖った遺跡の残骸
地に潜り固くなっても
空を見すえて避け続けても
生き残るすべは蜘蛛の糸のみ…

魔鳥ハルファス

戦争準備の凶鳥ハルファス/Halphas

中世キリスト教『ゴエティア』

血のように赤い目に、屍臭を漂わせたカモ・カラス・コウノトリ・ハトの姿。または片足を露出した緑衣のかすれた声の女性。戦争全般・要塞の建築・武器の補給・兵士&艦船の適格で迅速な派遣・人々に戦争を吹き込むのを得意とし、剣の腕もあります。これらの技術を人間に無償で与えるのは、彼が望むのは流血そのものだからです。高慢・高貴・富・権力・うぬぼれ・無礼を担当します。【wiki】


宴結び:2010/04/28
カノン 

さあ今だ撃つのだ 猟人よ 侵略者よ
 汝が追いかけて 追いかけて
  汝が追いかけて 追いかけて
           追いかけて
銃口を向けて 砲塔を並べよ
引き金を引き 火縄に灯せば

嗚呼、今だ討つのだ 弾丸よ砲弾よ散弾よ榴弾よ
 汝が追いかけて 汝が追いかけて
  汝が追いかけて 汝が追いかけて
              追いかけてくる
 我に迫りくる 我に迫りくる
  汝が追いかけて 汝が追いついて
              肉に触れ

きっとそれは我を打つ
 繰り返し 繰り返し
      何度も



竜胆ヒマワリ:2010/04/29
 人間は歴史から
「人間は歴史から学ばない」ことを学んだ 

引き金の端正なタイピング
頭蓋を跳弾するリズム
崩れた膝のステップ
破れた動脈の最後のシャウト

………………………………

魂への畏怖と罪は鎮静され
繰り返し間引かれる生誕のタイミング
繰り返し世界を商談するイズム
繰り返しクズれる株でスリップ
繰り返し焼かれる道楽なベストショット

………………………………

耳をすますべきはあの一瞬の吐息
目をさますべきはその怠惰な鎮静歌



宴結び:2010/04/29
ロンド 

 くりかえしのうた

砲身をならべて 進めや進め
何度でも 何度でも

喉元をすぎれば血の味だって忘れる
瘡蓋の下からじわりじわりと噴出す膿の泣き声に一小節

方針をそろえて 進めや進め
幾度でも 幾度でも

軍靴の音を軍歌の声を
急ぐのだ、いや待つのだ?
未だ知ることのない骨へと響く一小節

放心をたたえて 進めや進め
空虚でも 空虚でも

荒廃した大地と銃声の合間
そこに確かに残るリフレイン
肌は破けて皮となりぴりぴりばりばりと裂ける一小節

疱疹をかかえて 進めや進め
最後でも 最後でも

滴る汁を飲み干して
溢れる汗は飲み下し
インスピレーションは神経に電気を流し
尿と流して一小節

  (*くりかえし)



竜胆ヒマワリ:2010/04/30
競争曲 

金も銀も使いはたし
角も槍もとうに折れ
王も玉も捕れてなお
9×9の枠を掘削しながら工兵たちのゲームは続き
ゼロフラットな荒野へと零れ落ちてゆく

眠っても同じ景色
反転の転轍機は遥か彼方か?
通り過ぎてはなかろうが?
あの薄曇りは反撃の狼煙の名残じゃないのか?
この怒号とデマと呟きは復活の呪文の欠片じゃないのか?
起きても同じ景色

頭の中の∞☓∞の基盤
退屈しのいで頭蓋を囲み
薄れて破れた海馬から
毎夜絶えない革新の歌・保守の歌
狂想曲が来越えてくる
ア・セッション!

新しい一歩
新しい一手
新しい朝