mammon-min
マモン
Mammon

七つの大罪のうち貪欲を司る双頭の鷲の顔を持つ魔王。【wiki】

mammon-min
管理人:2015/11/07
プロメテウスのソテー ▼

横から失礼するよ。

私が思うに、この不毛な議論は
君たちの心に灯ったプロメテウスの火のせいだ。

私は毎晩、
彼の肝臓を、
彼が盗んだ火で焼いて、
彼の目の前で食べている。

可哀想?
当然の罰だと思うがね。

彼は
大きな火を細かく割って皆に与えたんだ。
この暗闇の中、そんな小さな火では何も照らせない。
ごらん、羽虫のように右往左往している。
哀れだと思わないか?
大きな火が必要なんだ。皆を導く大きな火が。

・・・可笑しいかい?
何が嬉しいんだか解らんが、
彼が笑っている。
・・・反抗的な奴だ。
明日の晩は生にしよう。
腹にクチバシ突っ込んで
思う存分、啜ってやる。

teng-min
ローロー:2015/11/09
黄昏から逸れて ▼

人の心に散らばる羽虫
砂金のような 砂利のような

大きな炎に恋慕して 
小さな吐息が肺の奥から
ゆっくり競り出し空気が脈打つ

「一体全体、何が私らの望みなのかしらん?」

燃え盛る眼前のソレが視線を集め
なおも胸中の虚空を煽る
踏み止まれなかった素直な愚かが
紅の滅却で照らす母の子宮に還る

「失われたゆりかごを求めて、この自由地獄を歩くのかしらん。」

踏み止った 生き残り
何も灯らぬ松明持って
母に背向ける逆光に
二つ灯った悲しい瞳

うるさく奏でる羽も捨て
そのままどこかに歩いていけよ

大きな炎が取り逃がした 明日に続ける末裔のうた

44_amy-min
管理人:2006/11/07
紅灯の海 ▼

区別、差蔑、離別に死別

深海のなか瞬く提灯
近寄っては喰われたり
離れては寂しくなったり
ツリーの光に当てられて
マッチの明かりに夢見たり

貧乏、恋慕、レインボー

アオイホノオをたぎらせて
鈍色銀と踊っては
黄緑星と眠ったり
太母の明かりを振り向けば
鼻も見えない漆黒の闇

自然、前進、是全身

SHITの炎を個毒に供(とも)し
重たい海を掻いてゆく

dark_elf-min
ローロー:2015/11/09
指先の火、 千里向こうの火 ▼

ひとが授かりし炎熱の恩恵……

肉を菜を 煮焼きて燻し 飢え凌ぐ
宵照らし 獣を散らす 野の暖炉
タタラの火 ふいごの民の くろがねよ

この純粋な破壊を律して 人はその暦を開拓する

十字に果てた 救世のひとを思うように
はらわたを啄まれる 火の運び手を思う

ぷろめてうす
叫びが実となり潰れる様な苦しみも
数多を養う火の恵みなりや

 
ローロー:2015/11/11
失礼します。 ▼

アイコンなしですが、ご容赦ください。
ローローです。
今回のテーマ、なんだかとても楽しいです。
「火」「夜」「欲」が私の(というか人間の)食い付きやすい
キーワードらしいです。
どれも無制限に肯定できないものですが、
これらを歌う人の心はきっと切ないものですね。

このサイトに出会ってもう10年、
素直な時もやさぐれた時も ここに灯る無貌の松明を待っていました。
末永く揺らめいてください。

 
管理人:2015/11/1112
プロメテウスのソテー ▼

私こそローローさんの返歌があったからこそ続けられています。
感謝しかありません。

ここ数年はSNSに押され個人サイトが急速に衰退していきました。
私もSNSやblogに移行としたんですが、結局馴染めませんでした。
背景が同じだからかな?
HTMLでシコシコ作ったサイトをリンク頼りに彷徨ったころが懐かしい。

というわけで時代にあらがい、新サイト himaring.com に本腰を入れています。
いまは旧コンテンツの引っ越しのみですが、新しく試したいこともありますし。

この掲示版も残します。
アイコンの数をグッと増やして扱える詩のモチーフの幅を増やしたい。
そして投稿の敷居を低くしたい。
もうちょっと子供向けにできないかと思案中です。
内容も哲学的になり過ぎなので
遊戯4:時事2:神話2:宗教1:哲学1ぐらいで攻めてみようかと。
あと会話形式も。

人類学によれば即興返歌は世界各地で何百年も歴史がある遊びのようです。
ネットの仕組みや流行が変わり続けても、廃れにくいかもしれません。
今後ともよろしくお願いします。


魔王・マモン” への2件のフィードバック

  1. ▲ Maymon Rex/鳥の双頭を持った黒い悪魔

    ▲ サシャ・シュナイダー「金銭とその奴隷」(1896年頃)

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