オピオンと宇宙卵

世界蛇オピオン/Opion
オピオネウス/Ophioneus

ベラスゴイ神話→ギリシャ神話

オーピーオーン。「海の老人」を意味する巨大な盲目の蛇。ギリシャの詩人オルペウスによれば、世界のはじめからある卵からオピオンが産まれ、その体から光・闇・愛が生まれ、熱や風が生まれ、月の女神エウリュノメが生まれたそうです。【wiki】

グノーシス主義の一部はオピオンと誘惑の蛇を同一視します。

 


ローロー:2016/11/16

マグダラのマリア

マタドールの誘う赤 ▼

愚者も賢者も見つめずにはいられないもの

世界のベールに隠れた聖母の子宮だ

それをどのように捉え、伝え、求めるか
その差が愚者と賢者の違いだ


竜胆ヒマワリ:2016/11/17

乳海攪拌

闘士たちの子守唄 ▼

聖処女が孕んで堕とした無精卵
最初に巻きつく宇宙蛇
愚者の軍勢が頭を引っ張り
賢者の軍勢が尾を引っ張る
フレフレ愚者!セイヤーセイヤー愚者!
フレフレ賢者!ハイヤーハイヤー賢者!

その遠心力で
無精卵に柱が生えて
その摩擦熱で
無精卵に火が入る
虚空に雄っ勃つ反射炉だ
重いものは沈み
軽いものは飛ばされる
世界の純度は急激に高まり
単調な反復が複雑さとなる。

さぁ割れろ!
さぁ割れろ!
夢精卵よ
さぁ割れろ!


ローロー :2016/11/17

盆踊り?ノン。これは盃踊り ▼

素敵な男衆の星祭りに失礼、
あなた方は忘れているだろうけれど
言い出しっぺの両性具有よ

そのまま そのまま続けてください
昂りながら聞いてください
俺は盃を持って参りましたの
宇宙蛇の下で場所取りをしていますから、
そのまま そのまま続けてください

核熱の光を映す銀色の鱗の
裂け目と裂け目の切ない窓から
時々落ちる 不躾な汗
アムリタよりも価値を感じる

流れ落ちるそれを眺めながら
流れ落ちたそれを受け止めながら
肌を反らせて飲み干しながら

愚者と賢者の憧れに
思いを馳せる

あなた方が聖母の子宮に懸けるように
そのいたいけな懸命が跳ねる様を
上と下から踊り食い
これが天魔のスタンダード


竜胆ヒマワリ:2016/11/19

コルヌコピアで蓋をしたパンドラの壺 ▼

本当の聖杯とは
空になった宇宙卵
すべてのおもひでと
すべてのトラウマを
再びウツロに還す殻

アーサーが求め
バチカンが隠した
世界の片割れ
アンチ物質
再生の不分皿

私はそれに酒を注ぐ 
オットットっと
まぁまぁまぁまぁ


名もなき人よ:2016/11/22

ヤードセールの聖杯 ▼

消えて等しい聖杯に
酒を注げるとは驚きだ
穴も開かずに残ってる
はてさて幸か不幸か

アーサー王はすでに死に
バチカンもじきに堕ちるだろう
人の世途絶えたそのあとに
質屋のすみに聖杯が


竜胆ヒマワリ:2016/11/25

フィッシャー・キング

ウェイキング・ライフ

グンデストルップの大釜

イン・ザ・ミソスープ ▼

 ウツロイ充ちた
 ウツロの
 ウツワ

その種子の胚を盃にして
注がれた時は神酒となり
注がれた盃は聖杯となる
ケルヌンノスの黄金カップ
漁夫王を助けたトロフィー
インド行者のソーマの秘法

 聖杯なんて
 探さんでイイ
 隠さんでイイ
「今」を神酒に変える
 すべての物・命・心こそが聖杯なのだ
 そこらじゅうに捨てられている

そして、この婆に残ったのは
ケリドウェンの大釜だけさ
この釜で一年一日搔き回すのは
親に殺された幼子の肉
毎夜、悲鳴で目を覚まし
毎朝、最後の吐息が目を伝う
この山乳母も聖なる胚を切に願う
時を戻すサカさのツキを