蛇の女王エグレ

蛇の女王エグレ
Egle the Queen of Serpents

◉ リトアニアの民話・異類婚姻譚

海底に住む鍛冶蛇王と結婚した女性の物語。水浴びをしていたエグレに一目惚れした蛇王は、彼女の服の上にとぐろを巻いて求婚します。蛇王との結婚を承諾しない一族とイザコザがありつつも結婚。次第に蛇王を愛し始めたエグレは4人の子を生み、改定の宮殿で幸せに暮らします。しかし、悲劇は起こります。エグレが子供たちと里帰りすると、海底宮殿に返したくない父一族は蛇王をだまし討して殺してしまいます。悲しんだエグレはトウヒの木(リトアニア語でエグレ)に変わってしましたとさ。【wiki】

◉ オペラ/Eglė žalčių karalienė  【youtube】

◉ 龍宮城や羽衣伝説に似ている。円環伝承/蛇婿のバリエーション

聖マルガリータと悪竜ルフィン

聖処女マルガリータ
St Margarita

◉黄金伝説/レゲンダ・アウレア【wiki】・大致命者【wiki】

◉アンティオキア(現在のトルコ共和国・アンタルヤ近郊)

キルスト教改宗を迫られ拷問のすえに首をはねられた乙女。処刑直前に「女たちのお産を軽くしてください。」と神に祈り、以後安産の神として信仰されます。真っ二つに裂けた龍から出てくる乙女として描かれます。まどか・マギカっぽい?【wiki】【wiki】

悪竜ルフィン
Rphin

拷問の合間にマルガリータを襲った竜。マルガリータを飲み込みますが、直後に十字架の力で破裂させられます。キリスト教のヨブ記やアフリカのキリム神話。日本の一寸法師のように「化物に飲み込まれて脱出すると立派になる」に似たパターンのようです。

詳しいエピソード/広島工業大学/電子情報工学科/酒見研究室
http://www.ec.it-hiroshima.ac.jp/sakemi/Auchin/Mergrete.htm

黙示録の紅き竜

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黙示録の紅き竜
アポカリプス・ドラゴン
Apocalypse Dragon

◉新約聖書/ヨハネの黙示録【wiki】

ユダヤ・キリスト教世界の終わりに天から現れ、流星を降らせる赤い七頭竜。同時に海から現れる七頭獣、地中から現れる悪魔。そして太陽と月と星に守られた妊婦と、ミカエルが率いる天使軍。彼らが入り乱れて戦う黙示録戦争の後、紅き竜は封印され、その後解放される。獣と悪魔は地獄に放り込まれる。この差はなんどろね?【wiki】

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ローロー:2016/02/11
絶妙界 ▼

灯台もと暗し 
燭台は己の首を照らしえず
光は影の沸点の隣にあり

お前の美貌も一皮むけば
煮えた血潮の乱るる憐れ

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竜胆ヒマワリ:2016/02/12
七枝燭台の七根の影 ▼

増殖する命が孕んだ死の因子
自我が目指すは無の境地
物質の影に隠れた反物質

なぜ生命は地に満ち殺しあう?
なぜ意識は世界と自分を見つめ合う?
なぜ物質は存在する?

その謎よ
鎖のように張り撓(たわ)め!
波のように伸び縮め!

(どこにも集中せぬように
 どこにも霧散せぬように
 水平に水平に保たれる時……
 現れたるは大鏡海(おおかがみ)
 そこに映るは宙に浮かんだ巨大な黒球!?
 はたまた浮かび上がった鯨の影か?)

その畏れが仮我見を乱し夢から醒める
ツルツルだったか?モジャモジャだったか?
生き物だったか?機械だったか?

なにはともあれ
くわばらくわばら

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ローロー:016/02/12
メイルシュトロム ▼

銀色のイワシが群れなし泳ぎ
モビー・ディックの頭を追い抜き

幾千の衝動を突きつけながら
誰よりも素早く死に行く

彼らの黒い目
開いた口
隣り合わせの発露と死滅

今しか知らない生きた白波
寄せても還さず 満ち満ちる

はち切れそうだ
意識に飛び込むという意識に
呑み込まれてはち切れそうだ

安穏の竜宮城を望んでいたのに
波にすら遊ばれて
波になりそうだ
永遠の桃源郷を目指していたのに
沢山の肩とすれ違うだけで満たされそうだ

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金子みすゞ/管理人:2016/02/16
亜竜産マジック ▼

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(おおばねいわし)の
大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何萬(まん)の
鰮のとむらい
するだろう。

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ローロー:2016/02/16
絶妙界への易 ▼

延々続く苦界の底に
浮かずに屹立 しがらみの青

なぜここにいるのか?
我らは本当は何も選べないのか?
なにか出来ることはないのか?

まとわりつく水圧が足取りを緩慢に描く
弧を描く 月の軌道 頭上を這う
孤独が光を反芻する
風もなく 音もなく
朽ちた羅針盤 踏み砕く

深く息をするということ
そこにあるものを捉えること
時を以て 洞察である
取り巻く苦痛の無音内壁を
私のものにするのである
この身を眼とし 耳とし 聡し
ぬるく沸き立つ奴隷の海に
猛威の春風 吹かすのである

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黄金のリンゴの守護竜・ラードーン

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ラードーン
Ladon

◉ ギリシャ神話

怪物の母エキドナと嵐の神テュポーンの間に生まれた百の頭を持つ不眠の竜。ヘラクレスの12の試練のうちのひとつ、黄金の林檎を守る。【wiki】

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竜胆ヒマワリ:2016/10/18
ゴールデン・アッパーメンの誘惑1 ▼

 今日も英雄は来たらず。
 ガチャに夢中になっているのか?
 スタミナ消費に疲れているのか?
 不眠のラドンも
 夕日に背を向け目を閉じる。

 瞼の裏にはいつもの幻影。
 暗闇の中、振り返る黄金リンゴはシャレコウベ。
 カチカチ鳴る歯から、いつもの口上。

「そりゃそうさ。
 この『黄金』はお前のために遺された『生命』。
 この『リンゴ』はお前のために熟した『知恵』。
 私がお前の"さらなる不死の心臓"になろう。
 世の中のすべての絶品を味わい、
 世の中のすべての絶景を眺めて、
…そして、
 お前の望みが叶ったときは、
 私に心臓を返してもらおう。」

 目を開けるとスッカリ夜。
 しかし奇妙な反射光が目に入る。
!黄金リンゴが自らの力をギラリギラリと放出している!
 思わず光るリンゴを口に隠した。

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竜胆ヒマワリ:2016/10/19
ゴールデン・アッパーメンの冒険2 ▼

 たちまちラドンに力がみなぎり、
 たちまち天地の言葉がわかった。
 我こそが英雄だったのだ!
 海に出てレヴィヤタンを屠るのだ!

 初めて泳いだ海の底。
 とっても気持ちが良いもんだ。
 早速発見レヴィヤタン。
 早速突進ラ・ドン・キホーテ。
 吸水流に気づいたときにゃ
 すでに胃の中、カエルすべなし。

 見渡すと、ここは印刷所か?…いや、造幣局か?
 行方知れずの錬金術師が
 七色紙幣を刷っては七色管に流し込んでる。

 ラドン自身も捕らえられエンジンルームに配置済み。
 前後左右の従業員は各地で倒れたはずの数多の悪竜。
 黄金を吸っては紙幣を吐いてを繰り返している。

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竜胆ヒマワリ:2016/10/20
ゴールデン・アッパーメンの回想3 ▼

 リヴァイアサンは各地で洪水起こしては
 溺れた人々背中に乗せた。
 マッチも売ったし、ポンプも売った。
 ドルも買ったし、元も買う。

 やがて海をも飲み干して、
 砂漠を這いずるリヴァイアサン。
 ウロコと化した人々のため、
 イナゴの死体を漁る日々。

 ああ、思い出すは若かりし青春の日々。
 黄金は脈打ちながら増殖し、
 生命は黄金のごとく輝いた。
 いまや命も心もモノに成り果て
 取引される計略の世界。

 やがてイナゴも尽きはじめ。
 ウロコは剥がれ、目も霞む。
 四肢が萎えては、背も軋む。
 腹の虫も金を持ち出し、
 死臭漂う胃腸を掻き分け、
 歯抜けの口から逃げだした。

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竜胆ヒマワリ:2016/10/21
ゴールデン・アッパーメンの真実4 ▼

 黄色い塵が立ち込める空は低く薄く、
 地は赤錆びた鉄筋コンクリが層を成す。
 北には分厚い氷河の壁が、
 南にも分厚い氷河の壁が。
 まるでモーセが開いた海のごとしだ。

 ボフンッ!

 背後で鈍い破裂音。
 腐敗ガスが臨界越えて、
 四散するリバタリアンの腐った肉と、
 空に舞う錬金された七色紙幣。

「〜♪絶景かな〜。絶景かな〜。」

 世界の終わりを嗅ぎながら
 思わず鼻から歌が飛びでた。

…その瞬間、黄金リンゴがギラリと輝く。
 ラドンの身体は風船のように膨らみはじめ、

 パン!

 血潮が霧散しコロコロポンポン転がる目玉。
 ラドンの目玉が最後に見たのは、
 リンゴの顔した金色エイリアン。
 2匹の死体を振り返りもせず
 スタスタ歩いてフイッと消えた。
 地平線に走り去ったか?
 それとも宇宙に飛び立ったのか?

 なにはともあれ めでたし、めでたし。

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魔王・リヴァイアサン

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リヴァイアサン/Leviathan
レビヤタン

ヤハウェが天地創造の5日目に陸のベヒモス、空のジズと供に造りだした巨大な海の魔物。初期はクジラやワニに似た姿で描写されていましたが、のちに海蛇の姿で描かれるようになりました。悪魔としては七つの大罪のうち嫉妬を司り、サタン、ベルゼバブに次ぐ第三位の魔王です。【wiki】

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leviathan-min
管理人:2006/12/19
ノヴァの方舟 ▼

天地を圧する方舟の群れ

そのために働く幾千もの人
そのために倒される幾千もの森
そのために狩られる幾千もの獣
そのために千切れた不都合な雲と風
そのために訪れる暗く永い洪水

一番巨きな方舟だけが残った
嵐を乗り越えた君らの祖先だ

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ローロー:2015/12/04
無意識への航海 ▼

あてどない旅に出たイカダが
必要に駆られ 世に迎合し 様々な備えを搭載してゆく
クルーも増え続け 家屋が建ち並び
星の巡りを見ずとも航海できるようになる

キャプテンの存在もいつしか無くなり、
海を航っている事にさえ気付かなくなる

未だ洪水は終わっていない
邁進する構築はいずれ希釈される運命にある。

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管理人:2006/12/19
いつか来る潮が干くときに備えて ▼

東の井戸の潮位が上がる
南の畑は塩が吹きでる
西の水門は閉ざされ
北の氷河は溶けてなくなる
予感は常にあるが・・・

濁流泳ぐ我ら魚民
息は荒れ
肌はピリつき
目は霞んでも
この暗く温んだイドこそ故郷
我らの荒ぶる濁った泉

水が引き洗われる約束の地?
どこで息を吸えばイイ?
なにで腹を満たせばイイ?
だれを目指して這えばイイ?
いつまで準備をすればいイイ?

過去も未来も恐ろしい
今日も明日も恐ろしい

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ローロー:2015/12/07
濡れたまま乾く生き方 ▼

空を見る

大海に浸かり、仰向けにて空を見る
忘れられない恋も鱗と共に流れてしまった
あん畜生の顔もさざ波の音に砕かれてしまった

今の俺にはサイクルが、精神的回路が成り立っているのだ
こんな風来の振る舞いをしていても、
生きるための照準は定まっているのだ

ただ今は空を見る 鰯雲が意識を飲み込む
遭難するのだ
明日には摂理と因業の暗い凪へ遭難するのだ

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管理人:2015/12/10
白鯨の腹にヤモリ一匹 ▼

洪水に只酔う都市が燃えている
躁の家屋を守るため
鬱の井戸を守るため
地の利、人の利、天理を見極めようと
黒煙の切れ間に目を凝らす

天井に
北斗に光る7つの傷跡
一族が打ち突けた銛のハシゴだ

あのハシゴの行く先は
鼻空からの脱出口か?
心臓への止めの道か?
頭蓋に続く竜骨か?

黒煙の切れ間に目を凝らす

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