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泉竜クエレブレと水妖シャナ


泉竜クエレブレ/Cuelebre

スペインの山奥の泉に住む有翼の蛇。硬い鱗を持ち、毒の息を吐きます。大食いでドンドン成長するため小さな泉や山に住めなくなり、最後にはさらってきたシャナと共に海に消えます。【wiki】

水妖シャナ/Xana

クエレブレに惚れられた金髪の乙女。人間から水妖になってしまいます。

蛇の女王エグレ


Eglė žalčių karalienė

蛇の女王エグレ
Egle the Queen of Serpents

◉ リトアニアの民話・異類婚姻譚
◉ 龍宮城や羽衣伝説に似ている。円環伝承/蛇婿のバリエーション

海底に住む鍛冶蛇王と結婚した美女。水浴びをしていたエグレに一目惚れした蛇王は、彼女の服の上にとぐろを巻いて求婚します。蛇王との結婚を承諾しない一族と揉めつつも結婚。次第に蛇王を愛し始めたエグレは4人の子を生み、海底の宮殿で幸せに暮らします。

しかし、悲劇は起こります。エグレが子供たちと里帰りすると、海底宮殿に返したくないエグレの一族は蛇王をだまし討ちで殺してしまいます。悲しんだエグレはトウヒの木(リトアニア語でエグレ)に変わってしました。【wiki】

黙示録の紅き竜

黙示録の紅き竜
アポカリプス・ドラゴン/Apocalypse Dragon

◉新約聖書/ヨハネの黙示録【wiki】

ユダヤ・キリスト教では世界の終わりに、天から現れ赤い七頭竜・海から七頭獣、地中から悪魔が現れるとされています。これらに対抗して太陽と月と星に守られた妊婦と、ミカエルが率いる天使軍が現れ、竜と獣と悪魔と戦います。この黙示録戦争の後、紅き竜は封印され、その後解放されますが、獣と悪魔は地獄に放り込まれます。この差はなんだろね?【wiki】

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ローロー:2016/02/11

絶妙界 ▼

灯台もと暗し
燭台は己の首を照らしえず
光は影の沸点の隣にあり

お前の美貌も一皮むけば
煮えた血潮の乱るる憐れ


竜胆ヒマワリ:2016/02/12

七枝燭台の七根の影 ▼

 なぜ生命は地に満ち殺しあう?(増殖する命が孕む死の因子)
 なぜ意識は世界と自分を見つめ合う?(自我が目指す無の境地)
 なぜ物質は存在する?(物質の影に隠れた反物質)

その謎よ
鎖のように張り撓(たわ)め!
波のように伸び縮め!

(どこにも集中せぬように
 どこにも霧散せぬように
 水平に水平に保たれる時……
 現れたるは大鏡海(おおかがみ)
 そこに映るは宙に浮かんだ巨大な黒球!?
 はたまた浮かび上がった鯨の影か?)

その畏れが仮我見を乱し夢から醒める
ツルツルだったか?モジャモジャだったか?
生き物だったか?機械だったか?

なにはともあれ
くわばらくわばら


ローロー:016/02/12

メイルシュトロム ▼

銀色のイワシが群れなし泳ぎ
モビー・ディックの頭を追い抜き

幾千の衝動を突きつけながら
誰よりも素早く死に行く

彼らの黒い目
開いた口
隣り合わせの発露と死滅

今しか知らない生きた白波
寄せても還さず 満ち満ちる

はち切れそうだ
意識に飛び込むという意識に
呑み込まれてはち切れそうだ

安穏の竜宮城を望んでいたのに
波にすら遊ばれて
波になりそうだ
永遠の桃源郷を目指していたのに
沢山の肩とすれ違うだけで満たされそうだ


金子みすゞ:2016/02/16

アリューシャンマジック

亜竜産マジック ▼

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(おおばねいわし)の
大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何萬(まん)の
鰮のとむらい
するだろう。


ローロー:2016/02/16

絶妙界への易 ▼

延々続く苦界の底に
浮かずに屹立 しがらみの青

なぜここにいるのか?
我らは本当は何も選べないのか?
なにか出来ることはないのか?

まとわりつく水圧が足取りを緩慢に描く
弧を描く 月の軌道 頭上を這う
孤独が光を反芻する
風もなく 音もなく
朽ちた羅針盤 踏み砕く

深く息をするということ
そこにあるものを捉えること
時を以て 洞察である
取り巻く苦痛の無音内壁を
私のものにするのである
この身を眼とし 耳とし 聡し
ぬるく沸き立つ奴隷の海に
猛威の春風 吹かすのである

 

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黄金のリンゴの守護竜ラードーン



Rudolph Tegner

黄金林檎の守護竜ラードーン/Ladon

ラドン。怪物の母エキドナと嵐の神テュポーンの間に生まれた百の頭を持つ不眠の竜。ヘラクレスの12の試練のうちのひとつ「黄金の林檎」を守っています。【wiki】

 


竜胆ヒマワリ:2016/10/18

ゴールデン・アッパーメンの誘惑1 ▼

 今日も英雄は来たらず。
 ガチャに夢中になっているのか?
 スタミナ消費に疲れているのか?
 不眠のラドンも
 夕日に背を向け目を閉じる。

 瞼の裏にはいつもの幻影。
 暗闇の中、振り返る黄金リンゴはシャレコウベ。
 カチカチ鳴る歯から、いつもの口上を垂れる。

「そりゃそうさ。
 この『黄金』はお前のために遺された『生命』。
 この『リンゴ』はお前のために熟した『知恵』。
 私がお前の”さらなる不死の心臓”になろう。
 世の中のすべての絶品を味わい、
 世の中のすべての絶景を眺めて、
…そして、
 お前の望みが絶たれたときに、
 私に心臓を返してもらおう。」

 目を開けるとスッカリ夜。
 しかし奇妙な反射光が目に入る。
!黄金リンゴが自らの力をギラリギラリと放出している!
 思わず光るリンゴを口に隠した。


竜胆ヒマワリ:2016/10/19

ゴールデン・アッパーメンの冒険2 ▼

 たちまちラドンに力がみなぎり、
 たちまち天地の言葉がわかった。
 我こそが英雄だったのだ!
 海に出てレヴィヤタンを屠るのだ!

 初めて泳いだ海の底。
 とっても気持ちが良いもんだ。
 早速発見レヴィヤタン。
 早速突進ラ・ドン・キホーテ。
 吸水流に気づいたときにゃ
 すでに胃の中、カエルすべなし。

 見渡すと、ここは印刷所か?…いや、造幣局か?
 行方知れずの錬金術師が
 七色紙幣を刷っては七色管に流し込んでる。

 ラドン自身も捕らえられエンジンルームに配置済み。
 前後左右の従業員は各地で倒れたはずの数多の悪竜。
 黄金を吸っては紙幣を吐いてを繰り返している。


竜胆ヒマワリ:2016/10/20

ゴールデン・アッパーメンの回想3 ▼

 リヴァイアサンは各地で洪水起こしては
 溺れた人々背中に乗せた。
 マッチも売ったし、ポンプも売った。
 ドルも買ったし、元も買う。

 やがて海をも飲み干して、
 砂漠を這いずるリヴァイアサン。
 ウロコと化した人々のため、
 イナゴの死体を漁る日々。

 ああ、思い出すは若かりし青春の日々。
 黄金は脈打ちながら増殖し、
 生命は黄金のごとく輝いた。
 いまや命も心もモノに成り果て
 取引される計略の世界。

 やがてイナゴも尽きはじめ。
 ウロコは剥がれ、目も霞む。
 四肢が萎えては、背も軋む。
 腹の虫も金を持ち出し、
 死臭漂う胃腸を掻き分け、
 歯抜けの口から逃げだした。


竜胆ヒマワリ:2016/10/21

ゴールデン・アッパーメンの真実4 ▼

 黄色い塵が立ち込める空は低く薄く、
 地は赤錆びた鉄筋コンクリが層を成す。
 北には分厚い氷河の壁が、
 南にも分厚い氷河の壁が、
 まるでモーセが開いた海のごとしだ。

 ボフンッ!

 背後で鈍い破裂音。
 腐敗ガスが臨界越えて、
 四散するリバタリアンの腐った肉と、
 空に舞う錬金された七色の紙幣。

「〜♪絶景かな〜。絶景かな〜。」

 世界の終わりを嗅ぎながら
 思わず鼻から歌が飛びでた。
…その瞬間、黄金リンゴがギラリと輝く。
 ラドンの身体は風船のように膨らみはじめ、

 パン!

 血潮が霧散しコロコロポンポン転がる目玉。
 ラドンの目玉に最後に映ったのは、
 リンゴの顔した金色エイリアン。
 2頭の死体を振り返りもせず
 スタスタ歩いてフイに消えた。
 地平線に走り去ったか?
 それとも宇宙に飛び立ったのか?

 なにはともあれ めでたし、めでたし。

 

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大海龍リヴァイアサン



リヴァイアサン/レビヤタン
Leviathan

ヤハウェが天地創造の5日目に陸のベヒモス、空のジズと供に造りだした巨大な海の魔物。初期はクジラやワニに似た姿で描写されていましたが、のちに海蛇の姿で描かれるようになりました。悪魔としては七つの大罪のうち嫉妬を司り、サタン、ベルゼバブに次ぐ第三位の魔王です。【wiki】

 

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竜胆ヒマワリ:2015/12/03

ノヴァの方舟 ▼

天地を圧する方舟の群れ

そのために働く幾千もの人
そのために倒される幾千もの森
そのために飼られる幾千もの獣
そのために千切れた不都合な雲と風
そのために訪れる暗く永い洪水

一番巨きな方舟だけが残った
嵐を呼び、嵐を乗り越えた君らの祖先だ


ローロー:2015/12/04

無意識への航海 ▼

あてどない旅に出たイカダが
必要に駆られ 世に迎合し 様々な備えを搭載してゆく
クルーも増え続け 家屋が建ち並び
星の巡りを見ずとも航海できるようになる

キャプテンの存在もいつしか無くなり、
海を航っている事にさえ気付かなくなる

未だ洪水は終わっていない
邁進する構築はいずれ希釈される運命にある。


竜胆ヒマワリ:2015/12/06

いつか来る潮が干くときに備えて ▼

東の井戸の潮位が上がる
南の畑は塩が吹きでる
西の水門は閉ざされ
北の氷河は溶けてなくなる
予感は常にあるが・・・

濁流泳ぐ我ら魚民
息は荒れ
肌はピリつき
目は霞んでも
この暗く温んだイドこそ故郷
我らの荒ぶる濁った泉

水が引き洗われる約束の地?
どこで息を吸えばイイ?
なにで腹を満たせばイイ?
だれを目指して這えばイイ?
いつまでなにを準備すりゃイイ?

過去も未来も恐ろしい
今日も明日も恐ろしい


ローロー:2015/12/07

濡れたまま乾く生き方 ▼

空を見る

大海に浸かり、仰向けにて空を見る
忘れられない恋も鱗と共に流れてしまった
あん畜生の顔もさざ波の音に砕かれてしまった

今の俺にはサイクルが、精神的回路が成り立っているのだ
こんな風来の振る舞いをしていても、
生きるための照準は定まっているのだ

ただ今は空を見る 鰯雲が意識を飲み込む
遭難するのだ
明日には摂理と因業の暗い凪へ遭難するのだ


竜胆ヒマワリ:2015/12/10

白鯨の腹にヤモリ一匹 ▼

 洪水に只酔う都市が燃えている
 躁の家屋を守るため
 鬱の井戸を守るため
 地の利、人の利、天理を見極めようと
 黒煙の切れ間に目を凝らすが…

…天井に
 北斗に光る7つの傷跡
 一族が打ち突けた銛のハシゴだ

 あのハシゴの行く先は
 鼻空からの脱出口か?
 心臓への止めの道か?
 頭蓋に続く竜骨か?

 黒煙の切れ間に目を凝らす

 

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