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世界蛇ヨルムンガルド


ヨルムンガルド/Jormungandr
ミドガルズオルム/Midgardsormr

大地の杖。北欧神話の舞台ミドガルズを取り巻く世界蛇。円環蛇。ロキの三匹の子【氷狼フェンリル、大蛇ヨルムンガルド、死の女王ヘル】のひとり。神々の敵。最終決戦ラグナロクでは雷神トールと相打ちになります。【wiki】

jormunganer-big

 


ローロー :2016/11/15

旅する人へ ▼

遠い国 美しい国へ旅立つあなたも美しい
私が息切れする遊歩道に飽きて
未知の世界へ踏み出した

何故に人の望みはこんなにも多様なのか?
小さな安らぎのために暮らせる私もいれば
窮屈を感じて去り行くあなたは誰

他者の邪魔になるのを恐れる私の想いが
突飛に動いても周囲を惹き付けるあなたに届かない

相容れない訳ではなく
始めから沿っていないならば
それに勝る幸いはなく
五感を閉ざせども花を愛でよう

私の目を開き
肌に求めさせたいつかの気付きを
埋めることなく何処かで咲くなら
あなたよ
あなたの旅情が最悪のものであることを願う


竜胆ヒマワリ:2016/11/17

僕らが旅に出る理由 ▼

スレ違った彼女から
手渡しされたのは白い種。
試しに庭に植えたなら
強くてカワイイ芽をだした。
雨がシットリ潤して
庭がホンノリ温めて
いつしか大きな木になった。

招待された彼女の庭には
彼氏と育てた立派な樹。
太くて高い光の樹。
柵に触れることもできないで
星空の下をトボトボ帰る。
傷口は肩から入って脇腹に抜けた。

庭いっぱいに育った幹に
立てかけられた鉄の斧。
今日はとってもヤル気がしない。
木を切るのは明日から。


竜胆ヒマワリ:2016/11/17

上を向いて歩こう ▼

嫌になるほど真夏の青空。
汗だくヤケクソ乱れ切り。
切っても切っても新芽が生えて
終いに庭からはみでる始末。
木を倒すのは明日になりそう。

嫌になるほど暗い曇天。
おっとヤッパリ降ってきた。
吹けよ嵐!轟け雷鳴!
嵐に乗ってハイテンション
木をなぎ倒すのも時間の問題

嫌になるほど晴天の秋空。
葉は美しく紅葉し
落ち葉を焚いては煙に追われ
スッカリ秋に御満悦。
木を切るのは葉が落ちてから。


竜胆ヒマワリ:2016/11/17

光車よ、まわれ! ▼

嫌になるほど底冷えた冬空。
スッカリ乾いた切り株に寝そべり
目を瞑ると始まる毎度毎度の法廷劇。
彼女への弾劾。彼氏への弾劾。自分への弾劾。
彼女への弁護。彼氏への弁護。自分への弁護。
彼女への嘘。彼氏への嘘。自分への嘘。
彼女の正直さ。彼氏の正直さ。自分の正直さ。
グルグル廻り、ぐるぐる巡る。
シンシンと積もる雪も払えず
足も冷え、指も冷え、頭の奥も冴えるに任せる。

今日の審議はイヤに長くてドンドン速い。
まるで闘技場を駆け回る騎馬戦車。
弁護人も検察も、被告も原告も
みな古代ローマの騎士に早替え、
押しては返し、抜きつ抜かれつのスペクタル。

戦車の車輪が限界超えて
コロッセオの底も抜け
現れたるは螺旋階段
一個騎士団が雪崩込む。


竜胆ヒマワリ:2016/11/17

痛みこそ脈打つ知識 ▼

眼下に広がる深く澄んだ巨きな泉。
階段は不意に終わり
宙に投げ出された騎士団が
大きな飛沫を上げた瞬間!
キラキラユラユラ
真珠色した種に変わった。
彼女が手渡した、あの種だ。

目覚めると代わり映えしない我が家の庭。
掲げた右手には日の光と熱。
ポケットには真珠の種。
脳髄には穴の空いたコロッセオ。
横隔膜には不思議な泉。

嫌になるほどの眠い春。
昼寝のあとに種を撒こう。


ローロー :2016/11/15

もっと はなむけを ▼

彼女の旅たちから幾年の歳月
期待を裏切り 予想通りに
あのこは手に入らなくなった
外の世界の逞しい腕に
抱かれてただの女にされて

残された僕の純情はまだ
清らかで醜い芋虫のまま

エアメールの写真の笑顔で
苦しくなくなったのはいつからか

窓辺の花が日を受けている
光の中に現在がある
取り巻く全てが輝いている
彼女の旅情はまだ続いている
俺もかなしみで答えよう

オピオンと宇宙卵

世界蛇オピオン/Opion
オピオネウス/Ophioneus

ベラスゴイ神話→ギリシャ神話

オーピーオーン。「海の老人」を意味する巨大な盲目の蛇。ギリシャの詩人オルペウスによれば、世界のはじめからある卵からオピオンが産まれ、その体から光・闇・愛が生まれ、熱や風が生まれ、月の女神エウリュノメが生まれたそうです。【wiki】

グノーシス主義の一部はオピオンと誘惑の蛇を同一視します。

 


ローロー:2016/11/16

マグダラのマリア

マタドールの誘う赤 ▼

愚者も賢者も見つめずにはいられないもの

世界のベールに隠れた聖母の子宮だ

それをどのように捉え、伝え、求めるか
その差が愚者と賢者の違いだ


竜胆ヒマワリ:2016/11/17

乳海攪拌

闘士たちの子守唄 ▼

聖処女が孕んで堕とした無精卵
最初に巻きつく宇宙蛇
愚者の軍勢が頭を引っ張り
賢者の軍勢が尾を引っ張る
フレフレ愚者!セイヤーセイヤー愚者!
フレフレ賢者!ハイヤーハイヤー賢者!

その遠心力で
無精卵に柱が生えて
その摩擦熱で
無精卵に火が入る
虚空に雄っ勃つ反射炉だ
重いものは沈み
軽いものは飛ばされる
世界の純度は急激に高まり
単調な反復が複雑さとなる。

さぁ割れろ!
さぁ割れろ!
夢精卵よ
さぁ割れろ!


ローロー :2016/11/17

盆踊り?ノン。これは盃踊り ▼

素敵な男衆の星祭りに失礼、
あなた方は忘れているだろうけれど
言い出しっぺの両性具有よ

そのまま そのまま続けてください
昂りながら聞いてください
俺は盃を持って参りましたの
宇宙蛇の下で場所取りをしていますから、
そのまま そのまま続けてください

核熱の光を映す銀色の鱗の
裂け目と裂け目の切ない窓から
時々落ちる 不躾な汗
アムリタよりも価値を感じる

流れ落ちるそれを眺めながら
流れ落ちたそれを受け止めながら
肌を反らせて飲み干しながら

愚者と賢者の憧れに
思いを馳せる

あなた方が聖母の子宮に懸けるように
そのいたいけな懸命が跳ねる様を
上と下から踊り食い
これが天魔のスタンダード


竜胆ヒマワリ:2016/11/19

コルヌコピアで蓋をしたパンドラの壺 ▼

本当の聖杯とは
空になった宇宙卵
すべてのおもひでと
すべてのトラウマを
再びウツロに還す殻

アーサーが求め
バチカンが隠した
世界の片割れ
アンチ物質
再生の不分皿

私はそれに酒を注ぐ 
オットットっと
まぁまぁまぁまぁ


名もなき人よ:2016/11/22

ヤードセールの聖杯 ▼

消えて等しい聖杯に
酒を注げるとは驚きだ
穴も開かずに残ってる
はてさて幸か不幸か

アーサー王はすでに死に
バチカンもじきに堕ちるだろう
人の世途絶えたそのあとに
質屋のすみに聖杯が


竜胆ヒマワリ:2016/11/25

フィッシャー・キング

ウェイキング・ライフ

グンデストルップの大釜

イン・ザ・ミソスープ ▼

 ウツロイ充ちた
 ウツロの
 ウツワ

その種子の胚を盃にして
注がれた時は神酒となり
注がれた盃は聖杯となる
ケルヌンノスの黄金カップ
漁夫王を助けたトロフィー
インド行者のソーマの秘法

 聖杯なんて
 探さんでイイ
 隠さんでイイ
「今」を神酒に変える
 すべての物・命・心こそが聖杯なのだ
 そこらじゅうに捨てられている

そして、この婆に残ったのは
ケリドウェンの大釜だけさ
この釜で一年一日搔き回すのは
親に殺された幼子の肉
毎夜、悲鳴で目を覚まし
毎朝、最後の吐息が目を伝う
この山乳母も聖なる胚を切に願う
時を戻すサカさのツキを

円環蛇ウロボロス

ウロボロス/Ouroboros

◉ グノーシス神話・錬金術

自らの尾を飲み込み円環となった蛇の図章。そのイメージは特定の宗教のシンボルを超えています。【wiki】

 


ニーチェ

完全になったもの、熟したものは、みな死ぬことをねがう。
それに反して成熟に達しないものはみな、生きようとする。
だから私は子供たちを欲する。
私が欲するのは私自身ではない。

永遠の蛇ダ

ダ/DA

◉ アフリカ・フォン族の神話→ヴードゥー教

とぐろで土を集め人間に住む場所を与えた蛇。世界を創造した後も大地の上に三千五百、大地の下に三千五百のとぐろを巻き、世界が分解しないように支えています。アフリカ神話にも蛇神の伝承は数多くあるはずですが、部族ごとに細分化されすぎて体系的にまとめられていないようです。そのため日本に紹介されにくく馴染みも薄いですが、人間や権力へのまなざしの射程は遠く正確です。

▶ 大樹の下で/フォン族の神話では世界はカラパシュ(球形の瓜)の形をしており
その果てに空と海とが交わる理想郷がある。/世界を創造したナナ・ブルクと蛇

▶ 世界の竜蛇/永遠の蛇/そもそも世界とは蛇なのだ

▶ アフリカの7つの力/ブードゥーの神々/ダンバーラーとアイダ・ウェド

 


竜胆ヒマワリ:2008/11/20

UA:黄金の緑

太陽と虹と海をつかった
メビウスの輪の三枚おろし ▼

それはあるとき、光の黄金軌道
それはあるとき、南方の虹の弦
それはあるとき、深緑の海平線

その細長い霊の循環を
メピウス状に結び3枚に卸します


cue:2008/11/24

The Origin Of Love
Hedwig And The Angry Inch

わたしたちは融合し分裂してゆく ▼

 捩じれた優しさは世界の形そのままに
 捻りに捻った戦略は人の形に似
 女と男は完全に切り結ばれた

『5本の指を違いに分け析り
 5本の爪で互いを縫い裁つ』

 生き、老い、病み、死にながら
 また産まれた息子と娘が
 太陽と地球と月の間を埋めていく 


竜胆ヒマワリ:2008/11/29

太陽と地球と月の間に ▼

そこは
幻想からも現実からも侵入できず
知性でも感性でも捕らえきれず
母も父も教えない場所

そこは
全センサー全演算の作動音を
限りなく0にして感知できる空間

そこは
太陽が血を吹きながら産まれた
石の分娩台に似る

そこは
ニヒリズムとヒューマニズムの故郷であり
そして断ち切られる場所

外と内から聞こえる荒揺るリズムに合わせてステップを踏み続け
無音の中で、また
二周目のイニシエーションを演じる